SMシリーズに入って以降ポケモンカードを始める人が増えてきており、500円デッキの発売でさらに勢いがついた感じがします。このポケカブームもあり、最近様々なカードが高騰しています。最近高騰しているカードや元々値段が高めのカードについて、記述していきたいと思います。

高騰しているカード

カプ・テテフGX(収録弾:アローラの月光、GXバトルブースト)
初動の時点で2500円前後と中々の値段だったカードです。その後GXバトルブーストで再録されたことで1500円以下くらいの値段に落ち着き、所によっては1000円以下で買えた場合もあったようです。しかし、GXバトルブーストが殆ど店頭に並ばなくなり、アローラの月光も取り扱いが減少気味となったことで流通量が減少。新レギュレーションに備える動きや最近のプレイヤーの増加も影響し、高騰が続いています。
店頭での買取価格が最近だと3500円〜4000円くらいのところもあるようです。

サーナイトGX(収録弾:光を喰らう闇)
8/3(金)発売のフェアリーライズでフェアリータイプの強化が見込まれているカードです。アローラキュウコンGXやフェアリーチャームとの組み合わせが注目されています。新弾の情報が出る前は500〜800円ぐらいで買えたカードでしたが、新弾のカードの内容が明らかになった後に値段が急上昇。メルカリでの相場は現時点で1500〜1800円くらいとなっています。1年前の大会で結果を残した時はそれほど高騰しなかったにも関わらず、新カードとの組み合わせの強さが未知数な段階でこれほど高騰するのは不思議です。ただ、サーナイトGXが収録されている光を喰らう闇はまだ店頭での取り扱いがそこそこあります。後述する高騰中のグズマが収録されていますし、RRもネクロズマGX、グソクムシャGX、マーシャドーGXと軒並み実戦レベルのカードが揃っているためパック買いして狙うのもおススメです。

グズマ(収録弾:光を喰らう闇、GXバトルブースト、デッキビルドBOX、他プロモ)
レギュレーション変更に伴いデッキへの採用枚数を増やすことが検討されていることが影響して高騰中のカードです。ついに1000円で買い取る店が現れました。R以下のカードとしてはかなりの高騰ぶりです。GXバトルブーストは取り扱いが少なくミラーの入手は困難ですが、先述の通り光を喰らう闇はまだ店頭に並んでいることが多く、デッキビルドBOXも一部店舗には残っているためシングル以外での入手は今のところ現実的です。光を喰らう闇を箱買いすればグズマが2、3枚手に入るので箱買いもおススメです。サーナイトGXを始め優秀なRRも手に入るので一石二鳥です。

シロナ(収録弾:ソルガレオ&ルナアーラデッキ、プレミアムトレーナーボックス、コレクションウルトラムーデッキビルドBOX)
XYまてのレギュレーションではプラターヌ博士やNが優先されデッキへの採用枚数は1、2枚に留まっていたカードでしたが、今後のSM以降のレギュレーションでは4枚採用も珍しくないということで需要が増しているカードです。その需要に反して入手手段が乏しく、セット商品は取り扱いが無いものや減っているものが殆どで、唯一収録されているパックでのレアリティはRで1箱買って出ないこともあるほど大量入手が困難なカードです。メルカリでの相場は800〜1000円前後です。コレクションウルトラムーンの取り扱いはまだ結構あるのでパック買いで狙うことは可能です。コレクションウルトラムーンには他のRだとガブリアスやルカリオ、プリズムスターはルナアーラ♢や超ブーストエネルギー♢などが収録されており収録内容は悪くはないのですが、RRのうち実用性の高いネクロズマあかつきのつばさGXやグレイシアGXですら最近は300円程度でも手に入るカードとなっており、パルキアGXに至ってはストレージを漁っても見つかることがあるカードですので、光を喰らう闇と比べるとお得感があまりないのがネックでしょうか。

ニンフィアGX(収録弾:強化拡張パックサン&ムーン、GXバトルブースト)
SM1+の中では特に実戦レベルのカードだったこともあり、初動から1500円前後と高値で取引されていたカードです。その後GXバトルブーストで再録され500円以下まで値段は落ち着き、GXバトルブーストの収録カードの流通量が増えた時期にはもっと安い値段で売られていたことも珍しくありませんでした。しかし、サーナイトGXと同様新弾での強化が期待されていることから最近になって再び高騰し、メルカリ相場では現在1000円〜1500円ほどとなっています。また、ニンフィアGXの進化元であるエナジーしんかイーブイも高騰中で、特にミラー版はメルカリ相場で1枚200〜300円もするほどです。

アローラロコン(収録弾:キミを待つ島々、新たなる試練の向こう、他プロモ)
プロモ版の買取価格が1500円を超えたことで話題となったカード。SM2+のミラー版も、ミラー版エナジーしんかイーブイと同じくらいの値段で取引されています。元々汎用性が高いカードであり二進化ポケモン主体のデッキを中心に広く使われていました。SM以降のレギュレーションでは今の環境よりも二進化メインのデッキの活躍が見込まれることから、このカードの需要が増えたと言えるでしょう。しかしこのカードの価値を押し上げたのはやはり新弾のアローラキュウコンGXの存在。アローラキュウコンGXをサーチし次の番にグッズに繋げられるこのカードはかなり強力で、実際にどのような使われ方がなされるのか注目です。また、新しいアローラキュウコンGXとはタイプが合わないものの、キミを待つ島々に収録されていたアローラキュウコンGXは昨年の大会での入賞以降、一貫して1000円以上の高値を保っています。

ミステリートレジャー(収録弾:禁断の光)
全体的にXYと比べてSMのトレーナーズはスペックが控えめな印象ですが、そんなSMのトレーナーズの中でも頭1つ抜けたスペックのトレーナーズです。超タイプやドラゴンタイプのデッキを大幅に強化したカードです。今後も超タイプやドラゴンタイプの強力なポケモンが出るたびにこのカードの需要が生まれることが見込まれることから将来性の高いカードです。ついでのようにカプ・テテフGXにまで対応している点がこのカードの汎用性を大きく上げています。その汎用性の高さから登場当初から500〜800円程度の高い値段で取引されていました。その後強力なドラゴンタイプのポケモンであるレックウザGXが登場したこともありさらに高騰し、現在メルカリでの相場は1200〜1500円程度となっています。禁断の光はまだまだ取り扱いがあり、ミステリートレジャーを1つでも当ててしまえば10パック分に相当する元が取れるため、ウルトラネクロズマGXやゲッコウガGXとともに狙ってパック買いするのもアリだと思います。

ねがいのバトン
採用されるデッキが限られることもあって登場当初からあまり注目されていませんでした。値段も並みのトレーナーズ程度でしたが、相性のいいレックウザGXの環境入りとともに注目され高騰しました。

シティリーグ使用デッキ グソクムシャGX+ゾロアークGX紹介
先日のシティリーグで使用しベスト4に入ったグソクムシャゾロアークのデッキレシピを紹介します。今回の大会を機に構築を見直すことにしましたので、公開することにしました。

グソクムシャGX+ゾロアークGX

グソクムシャGX 2
コソクムシ(SM4) 3
ゾロアークGX 3
ゾロア(SM4+) 4
ウソッキー(SM1+) 1
オドリドリ(あやかしのまい) 1
カプ・コケコ(SM2+) 1
ミュウツー(CP6) 1
カプ・テテフGX 3
シェイミEX 1

プラターヌ博士 3
N 2
グズマ 2
アズサ 1
アセロラ 2
オカルトマニア 1

ハイパーボール 4
バトルサーチャー 4
こだわりハチマキ 3
かるいし 2
フィールドブロアー 2
レスキュータンカ 2
スペシャルチャージ 1

スカイフィールド 3

基本草エネルギー 4
ダブル無色エネルギー 4

各カードの解説に入ります。
グソクムシャGX
であいがしらを使い1エネで120出せるコストパフォーマンスの高さは素晴らしいです。2つ目の技アーマープレスも、次の番に受けるダメージを減らせる堅実な効果を持っています。GXワザは終盤に相手ベンチのカプ・テテフGXを倒して勝ちにいく時に便利です。基本的な使い方はルガルガンを始め草弱点のポケモンを狩ることや、ウソッキーを出されるとゾロアークでの突破が難しくなるカプ・コケコやダストダスなど非GXのHP110〜120のポケモンを倒すことです。1エネ起動のためアセロラで使い回しやすいのも強力です。以前はゾロアークよりもこちらに重きを置いていたため、3-4ラインで採用していましたが、ゾロアークGXを並べた方がとりひきもできて強いことに気づいたため、2-3ラインに落ち着きました。

ゾロアークGX
2個玉から中打点〜高打点を繰り出せる上にとりひきでドローソースとしても働く言わずと知れた現環境最強ポケモンの1つです。このデッキにはスカイフィールドが入っているため、最高210ダメージを出せます。とりひきで手札を補給し、アセロラやグズマにサポ権を回せるようにする役割を担います。立てばめちゃくちゃ強いポケモンなので、安定して出せるように3-4ラインでの採用となりました。

ウソッキー
ほぼ必須のポケモンでしょう。大会形式次第ではサイド落ち警戒で2枚採用も十分検討できます。

オドリドリ
主によるのこうしんを対策するためのカードですが、行進以外のデッキでもそこそこダメカンを乗せられますし、めざめるダンスでマッシブーンGXを始め超弱点のポケモンに大きなダメージを与えたりできるため行進の存在を抜きにしても強いと思います。

カプ・コケコ
初手で正面に出せばグソクムシャがであいがしらを使いやすい状況を作れます。他にもグズマの使い勝手もよくなりますし、バトルポケモンがきぜつさせられた時にとりあえず出しておくのに便利、壁役としても優秀でバラマキによるダメージ調整も強力という非の打ち所がないポケモンです。強すぎたため非採用にする理由は見当たりませんでした。

ミュウツー
サイコキネシスは基本ダメージ20で、相手ポケモンについているエネルギーの数×20ダメージを追加するワザです。こだわりハチマキを持たせれば3エネついたマッシブーンGXを一撃で気絶させられます。マッシブーンGXの対策にはバリヤードという選択もありましたが、ビーストリングの登場により中盤から3エネをつけてくるようになると予想し、バリヤードでベンチへのダメージを防ぐよりもこちらの方が有効な対策になると感じたためこちらを採用しました。また、同様にこだわりハチマキをつければ行進使った後のマーシャドーGXも倒せるので、行進相手にも使います。相手が次元の谷を出していてくれれば草エネルギーでも動かせるというのもポイントです。

カプ・テテフGX
サポートを手札に加える言わずと知れた優秀なポケモン。スカイフィールド採用の構築のため出しやすい上、たくさん採用しておけば初手アズサも決まりやすくなるので3枚採用しました。

シェイミEX
デッキを思い切り回したい時や欲しいカードが来なくて困った時はこれに頼ります。ドロー量が半端ではない上にスカイフィールドのおかげで出しやすいため、2枚以降の採用も考えられます。ただ、シェイミスタートは回避したいので1枚の採用です。(実際、このデッキはシェイミ1枚の状態で少なくとも100回近く使っていますが、シェイミスタートしたのは1、2回程度です)

プラターヌ博士
序盤以降、ドローはとりひきに任せることが多いため3枚の採用です。

N
シロナと1-1の配分にしたこともありますが、Nは使わなければならない状況で確実に使う必要があることから、サイド落ちなども考慮して2枚採用しました。

グズマ
グソクムシャGXともシナジーがある強力なサポートです。勝利に直結するため2枚は確実に必須です。

アズサ
できれば初手で使いたいサポート。使う確率を上げたいのであれば2枚採用も考えられます。ですが、枠は他に回したかったため1枚のみの採用です。サイド落ちは怖いですが、初手プラターヌやNでも悪くはないと思います。

アセロラ
このデッキは基本的に中打点をアセロラループしながら連打するデッキなので、アセロラはこのデッキのコンセプトと直結するサポートです。そのため複数枚採用となりました。

オカルトマニア
特性を利用するデッキがそこそこいるため使えば刺さる相手は多く、今の環境でこれを切る選択肢はほぼ無いと思います。

ハイパーボール/バトルサーチャー
フル投入しない理由は無いと思います。

こだわりハチマキ
2枚も一度試したことがありますが、2枚だと肝心な場面で引けないことが多かったです。安定して引くには3枚がよかったです。

かるいし
ゾロアークが立った後はアセロラやグズマを使うことが多いため、使うことはそれほど多くありません。ただ、ゾロアやコソクムシ以外でスタートしてしまった場合に必要で、後ろに貼っておけばグズマも使いやすくなることから、最低限の2枚採用となりました。

フィールドブロアー
使う場面のかなり多いグッズです。1枚でも悪くはないのですが、ダストダスを重く見て2枚採用しました。

レスキュータンカ
行進相手にはオドリドリを何回も出す必要がありますし、ルガゾロ相手にウソッキーを安定して出し直すことも必要です。ポケモンの多いこのデッキでは1枚ではリカバリーしきれないことが多かったため2枚採用しました。

スペシャルチャージ
ゾロアークは基本的に2個玉がゲーム中ずっと必要ですし、アセロラループする関係上長期戦になることも多く、長く持ちこたえる必要があることから採用しました。
単純に2個玉をトラッシュする際の安心感にも繋がります。

基本草エネルギー
グソクムシャGXは最高でも2体しか立たず、基本草エネルギーは盤面に最低でも1枚あれば十分ですのでそれほど枚数は必要ありません。3枚だとなかなか引けず、5枚だと過剰なので間をとって4枚採用しました。実際、これくらいの枚数が丁度よかったと思います。

ダブル無色エネルギー
絶対に4枚必要です。

その他の候補

シロナ
今の状態でこのデッキの事故率は並みのデッキ程度ですが、プラターヌ3枚とN2枚に加えてこれを採用すれば、事故率はかなり下がると思います。

ゾロアーク(なりかわる)
とりひきを優先したいため採用しませんでしたが、ルガゾロを始め刺さる相手は結構多いカードです。特性なりかわるはグソクムシャGXとのシナジーがあるのもいいです。

クセロシキ
現状、このデッキには相手の特殊エネルギーに干渉できる手段が無く、特殊エネルギーをつけられてしまうとつけたポケモンを倒すしか対処法がありません。今回の大会でも、相手のビーストエネルギーやストロングエネルギーに触れず苦戦した試合があるため、採用を検討中のカード。改造ハンマーと比べてサポ権は使ってしまうものの、バトルサーチャーで使い回しが効く上にダストダスへの対処も可能というメリットがあります。

改造ハンマー
採用を検討している理由はクセロシキと同様です。クセロシキはダストダスに対処できる点が強いものの、サポ権を使ってしまうデメリットはやはり見逃せないためこちらの採用理由も十分にあります。

カミツルギGX/レインボーエネルギー
クセロシキや改造ハンマーと同様に特殊エネルギーに干渉できるカードです。スカイフィールド採用のため出しやすく、特殊エネルギーを破壊するついでにゾロアークGXの打点を上げられるのが強力です。ただ、特性を止められていたりウソッキーを出されている状況では機能しないのがデメリットです。このポケモンを採用する場合は、スラッシュGXという選択肢を作るために草エネルギー1枚をレインボーエネルギーに変えることになると思います。

このデッキは長らく使い込んできましたが、遂に公式大会ベスト4という成績を残せました。ですが、まだまだ研究の余地は残っているため今後も環境に合わせて改良を加えていきたいと思います。

最後に、このデッキを作るにあたり参考にさせていただいたaikenさんを始めとした先駆者の方々や、その他アドバイスをくださった方々に感謝します。ありがとうございました。
先日、札幌ファクトリーにて行われたシティリーグに参加しました。使用デッキはグソクムシャゾロアークです。対戦したデッキとその試合の流れについて記載します。
構築については別の記事にします。

予選
1回戦 ガブリアス ルカリオ ×
当たりたくないなーと思っていたデッキタイプに初戦で当たってしまいました。しかも、テテフスタートの上に1ターン目に使用したNでこの対戦において重要なコソクムシを引けません。その後のターンにコソクムシは出せたものの、相手の場にはガブリアスとはどうよちルカリオが立っている状態でグズマでコソクムシを処理されてしまいます。サイドを先行されながらも何とかグソクムシャGXを立て、ガブリアスを倒してはどうよちを使用不可能に追い込めましたが、次は何とルカリオGXが登場。GXワザの存在もありうかつにこうげきできずまたもや苦しい展開に。制限時間ギリギリでサイド1枚まで持ち込めましたが、最後はお相手のカミツルギGXにスラッシュGXを決められ負けました。

2回戦 ソルガレオGX+アローラキュウコンGX ◯
ワンパン処理の難しいソルガレオGXと、ワンパンでの突破が要求されるアロキュウというこれまた厄介だなと思ったデッキです。しかし、この試合では引き運が良く1ターン目から上手く展開できていたので、2ターン目にはグズマを使い進化前のコスモッグを倒しに行くことができました、途中ソルガレオ♦︎が現れ大量にエネ加速されるも、スカイフィールドによりしっかりとベンチを並べて突破。育ったソルガレオGX(ターボストライク)の攻撃をアセロラで受け流し、カプ・コケコに耐えてもらいながらダメージを調整して機会を伺い、最後はダメカンの乗ったアロキュウを引っぱり出して勝利しました。

3回戦 ゾロアークGX+ダストダス ◯
マッシブーンの台頭の影響か、最近多く感じるデッキタイプです。そこそこ警戒していた相手でした。この試合では相手がマッシブーン(SM5+)スタートかつドロサポ無しという事故を起こしており、その間に場を整えました。ただ、こちらも引きがとても強い訳では無かったため、相手にはトップでプラターヌを引くまで持ちこたえられてしまいました。お相手の事故が解消した後はごみなだれへの要求されるようになり(序盤にプラターヌでグッズをかなり切っていました)、なかなか難しい展開となりました。ですが、トラッシュのグッズを9枚に留めてごみなだれによるワンパンを回避
できたのは大きく、その後お相手がよいカードを引けず攻撃もできないという状態に陥ったことにも乗じて勝利しました。

4回戦 グレイシアGX ◯
当たりたくないなと思っていたデッキはいくつかありましたが、その中でも1位を争うレベルのデッキでした。しかも先攻を取られてしまいます。ですがお相手はテテフスタートかつグレイシアGXを立てることができませんでした。こちらの展開は後攻ではあったものの悪くなく、2ターン目にはベンチにいたイーブイを引きずり出して倒せました。お相手はその後事故が続きドロサポも後続も引けなかったようで、残りのカプ・テテフGXとオドリドリ(バイタルダンス)を倒して勝利しました。

5回戦 ルガゾロ ◯
相性が元々よいこともあり、勝てる自信のあったデッキタイプです。これまでのどちらか一方が事故を起こした対戦と異なり、この対戦ではどちらもそこそこ上手く展開ができており、ウソッキーも早い段階で着地できていました。途中、ルガルガンGXのブラッディアイからウソッキーを倒されてしまうものの、ウソッキー不在の状況で正面のグソクムシャGXが生還するという幸運に恵まれました。その後ウソッキーをレスキュータンカで救出してから流れを掴むことができました。相手がグズマサイド落ちしていたためウソッキーを処理されずに済んだのは大きく、あとはアセロラループとウソッキーを引きずり出す唯一の手段であるルガルガンGXに繋がるイワンコをグズマで処理して押し切り、勝利しました。

6回戦 アーゴヨンGX+マッシブーンGX ×
グレイシアと並んで相手したくないのがこのマッシブーン。ビーストリングとビーストエネルギーの登場により、更に対処は難しくなりました。この対戦では事故こそ起こしていなかったものの、終盤にプレミをしてしまいました。特に、マッシブーン 対策に積んでおいたミュウツー(20th)でマッシブーンを倒せる可能性があった場面でそれを逃したのは痛かったです。プレミの誤魔化しでNを使ったものの、返しでプラターヌを引かれ、そこから正面のグソクムシャGXを突破されて敗北しました。

7回戦 ギラティナEX+フェローチェGX
変わり種のデッキに上手く対処できず、序盤に事故まで起こしてしまいました。最後の草エネルギーをプルメリで落とされた上にカオスウィールを食らい、その後カオスウィールだけで押し切られて敗北。プレミも結構あったと思います。

予選通過は怪しかったものの、何とか15位で決勝トーナメントに進出しました。

決勝トーナメント
決勝1回戦 グソクムシャGX+ゾロアークGX ◯
ここでまさかのミラーマッチ。決死のじゃんけんに勝利し、カプ・コケコスタートかつ1ターン目にアズサ素打ちでウソッキーとゾロア×2、コソクムシ×1が出るというこの日1番の立ち上がり。2ターン目には手札にあったゾロアークGX2体を出した上にトップでプラターヌを引くという運の良さにも恵まれました。一方、お相手もアズサを使えたもののウソッキーサイド落ちという苦しい展開だった模様。サイドのウソッキーを取るためにこちらのカプ・テテフGXを倒しに来ましたが、それでもウソッキーは手札に加えられなかったようです。こちらはその次の番にフル展開から突破し、サイドからアセロラ2枚を回収。こちらとしてはポケモンを倒されなければウソッキーは回収されないため、サイドから現れたアセロラには大いに救われました。そのまま流れを掴んで勝利しました。

2回戦 ルガゾロ ◯
予選でも当たった方です。この時も展開はそこそこよかったのですが、ウソッキーを出した時にはレスキュータンカ2枚を既に使っているという苦しい状況。しかし、ベンチのイワンコを倒してウソッキーを守り、流れを引き寄せられました。その後はお相手の引きもあまり良くなかったようで、ベンチにいたゾロアを処理して盤面から相手のアタッカーを一掃、そのまま押し切って勝利しました。この対戦でも、お相手はグズマがサイド落ちされていたようです。

3回戦 マッシブーンGX+ルガルガンGX(夜) ×
疲れと緊張で相当参っている中で1番当たりたくないデッキとの対戦。引き運はまあまあでしたが、人生初のサイドペナルティやどうしようもないプレミをやらかして流れを悪くしてしまいます。お相手は落ち着いておりプレイングも素晴らしく、格の違いを見せつけられました。そして、最後はルガルガンGXにデスローグGXを決められ敗北。

結果はベスト4でした。
公式大会は初出場でしたが、それなりにいい成績を残せたのでよかったです。
しかし、この成績は運によるところが大きく、プレイングがよかった訳でもなく寧ろプレミが多かったくらいなのでこの成績が真の実力を表していると言えるのか怪しいところです。この成績に満足せず、今後も努力を続けます。今回対戦していただいた方々や応援していただいた方々、そしてジャッジを始めイベントの運営の方々に感謝します。ありがとうございました!

1/20(土)、21(日)(小学生以下)に、ポケモンセンターで強化拡張パック「ウルトラフォース」発売記念バトルが行われます。このイベントのルールは、ウルトラビーストを最低でも3枚、デッキに入れるというものです。今回の弾でウルトラビーストは多数登場するとはいえ、ウルトラビーストの属するタイプには偏りがあるため、使えるタイプも割と限られます。そこで、今回はこのイベントの環境について、タイプ別に考察してみたいと思います。

①鋼タイプ
カミツルギGX、テッカグヤGX、日食ネクロズマGX/非GXと4種のUBが存在します。炎タイプでデッキを組むことが難しい環境のため弱点を突かれづらく、一定数存在すると予想できる超タイプに対しても抵抗力が働くため、動かしやすいタイプだと思います。アカギ♢、ジバコイルなどの登場で強化されているだけでなく、UB以外にも優秀なポケモンが多いことから最も活躍が期待できるタイプです。カミツルギGXに関しては特性だけでも活躍が見込めるため、他のタイプのデッキにも出番があるかもしれません。

②超タイプ
ウツロイドGX、月食ネクロズマGX/非GX、ベベノム、アーゴヨンGXと4種のUBが存在します。超タイプの中には超弱点のポケモンが多数存在するため、弱点は突きやすいと同時に突かれやすいです。登場直後のアーゴヨンGXがどのようなデッキで組まれるのか気になるところ。ウツロイドGXに関しては、カミツルギGX同様タイプを問わず使われる可能性があります。

③闘タイプ
マッシブーンGX/非GXの2種類が存在します。弱点をつける悪タイプと無色タイプはそこまで多いとは言えず、超タイプには弱点を突かれてしまうためあまり恵まれた環境とは言えません。とはいえ、通常環境でも大活躍のマッシブーンダストは特性を多用する鋼デッキ相手に有利を取りやすいため、十分活躍できる可能性があると言えます。超タイプやミラーマッチへの対策として、マッシブーンダストにゴミなだれを挿してみても面白いかもしれません。

④雷タイプ
デンジュモクGX/非GXの2種類が存在します。テッカグヤGXに対して弱点を突けるタイプです。弱点は闘タイプで、マッシブーンには注意が必要です。また、鋼タイプへの抵抗力はこの環境ではかなり重宝すると思います。デンジュモクGXは特殊エネルギーを扱う場合は要警戒のポケモンです。また、雷タイプにはビーストリングと相性のいいマルマイン(20th)がいますので、それと組み合わされる可能性もあります。

⑤草タイプ
草タイプのUBはフェローチェGXのみです。炎タイプが少ないため弱点を突かれづらいですが、弱点をつける水タイプも少ないため弱点もあまりつけません。ただ、鋼タイプや超タイプと異なり抵抗力を持たれないため、安定感は高いでしょう。フェローチェGXは動きの軽いポケモンですので、ジュナイパーGXやグソクムシャGXなど草タイプの様々なポケモンと組み合わせて使うことができます。どのような組み合わせで使われるのか注目です。

⑥悪タイプ
悪タイプのUBはアクジキングGXのみです。闘弱点ですので対マッシブーンでは警戒が必要でしょう。超抵抗はなかなか頼もしく、アクジキングGXのHPの高さもあり対超タイプではかなりの耐久力を発揮できます。この環境で弱点はあまり突けませんが、アクジキングは攻撃できれば弱点に関わらず高確率できぜつさせられるためあまり気にならないでしょう。ミロカロス(XY2)と組み合わせたデッキが考察されてきましたが、そちらと相性のいいビーストリングが登場しました。また、アクジキングと悪エネルギーのみで構成されるデッキについても、ネックだったアローラキュウコン(SM2+)やフーパ(SM3+)がほぼいないと考えられる環境ですので、回しやすいと言えるでしょう。

その他注目のポケモン
・ゾロアークGX
忘れてはならない、現環境最強のポケモンです。UBとも難なく組み合わせられますし、最高火力を出せれば全てのUBを一撃で倒せるため、この環境でも活躍間違いなしのポケモンです。カミツルギGXやウツロイドGXを並べてダメージを上げるのを狙うデッキや、マッシブーンGXと組み合わせるデッキ、鋼タイプのポケモンたちと組み合わせるデッキなど、UB3枚という縛りがあるこの環境でも様々なデッキが考えられます。

・シルヴァディGX
UBはアーゴヨンGXを除き全てたねポケモンですので、UBとは組み合わせやすいです。また、各種メモリを持たせて奇襲を仕掛けることも可能で、特にファイアメモリを持つことでこの環境では数少ない炎タイプになれるポケモンです。

ウルトラビーストという縛りはかなりキツいものの、それでも様々なデッキが組めそうです。どんなデッキが活躍するのか、楽しみです。
今回は、ウルトラムーン版の収録カードを紹介します。

アクアパッチ 2枚 単価50円
水タイプ強化のグッズです。トラッシュにある水エネルギーをベンチポケモンにつけて再利用できます。これにより多少エネルギーが必要なポケモンでも、かなりのスピードで攻撃態勢に入ることが可能です。

ネストボール 2枚 単価50円
たねポケモンを山札から直接ベンチに出せます。手札から出した時の特性が使えないという欠点もありますが、ハイパーボールのように手札をトラッシュする必要は無く、HPや逃げエネ、タイプを問わずたねポケモンを呼び出せるのはかなり強力です。

バトルコンプレッサー 2枚 単価500~700円
山札から3枚まで、好きなカードをトラッシュできます。始めたばかりの人の中にはどこが強いのかわからないという人もいますが、これは非常に強力なグッズです。1つ目の使い方は、山札から要らないカードを抜き取ってしまうことです。例えば、二進化ポケモンのデッキに見られるエフェクトブイズなどは、特定のデッキ以外では不要なカードとなります。そうしたカードをこのバトルコンプレッサーで抜き取っておくと、山札から要らないカードを除外することができるため(俗に山札圧縮といいます)、山札を引く際に欲しいカードが手札に加わる確率を上げることができます。2つ目の使い方は、トラッシュに欲しいカードを落とすということです。例えば、ドータクンの特性メタルチェーンでトラッシュからエネ加速したり、ダークライGXの特性リザレクションで悪エネルギーをつけてベンチに出す場合がこれに該当します。このようなデッキでは、必要なカードをトラッシュに送っておくことで、デッキの動きがスムーズになります。トラッシュを積極的に利用するデッキにおいてはバトルコンプレッサーは非常に便利です。

ピーピーマックス 2枚 単価100~200円
たねポケモン強化のグッズです。山札の上から6枚を見て、その中の基本エネルギーをベンチのたねポケモンにつけられます。構築を工夫すれば、高確率でエネ加速できます。タイプを問わないのも優秀です。これでエネ加速がうまく決まると、普通に手貼りするよりも早いターンで必要なエネルギーが多めのワザを使えるようになります。とても強力なグッズです。

闘魂のまわし 2枚 単価200円
こちらも、たねポケモン強化のグッズです。つけたたねポケモンはHPが+40、与えるダメージは+10されます。耐久力と攻撃力を同時に上げられる、強力なグッズです。最近は攻撃力を強化したい場面が多いことからこだわりハチマキが優先されることも多いですが、今後のたねポケモンのデッキでも活躍が見込めるグッズです。

アズサ 2枚 単価 200円
SMシリーズで出番が大幅に増えたサポートです。進化元を並べるデッキが増えたこと、ポケモンGXに関しての制限がないことなどを理由に、多くのデッキで見られるカードになりました。カプ・テテフGX→アズサの流れは、大会やジムバトルでよく見かける光景で、進化ポケモンの進化元を揃えるために活躍しています。

コルニ 2枚 単価100円
闘タイプが強力と言われる理由の1つが、このコルニの存在です。闘ポケモンとグッズを1枚ずつ山札から持ってくることができます。場に闘ポケモンを用意すると同時に、さらにポケモンが必要であればハイパーボール、次の番のサポート使用に備えたいならばバトルサーチャー、ダメージ量が足りないならばこだわりハチマキなどというように、状況に合わせてグッズを用意できる、非常に強力なサポートです。

ニンジャごっこ 1枚 単価50円
Best of XYでは再録されていなかったサポートです。場のたねポケモンと山札のたねポケモンを入れ替える(状態は全て引き継ぎます)という、独特の効果を持っています。使い方の難しいサポートですが、使いこなせればかなり強力なサポートで、場のシェイミEXといった置物と化しているポケモンを、山札にいる戦えるポケモンと入れ替えて必要な場を作るといったことが可能です。

ポケモンレンジャー 1枚 単価50円
ポケモンのワザによる効果を全て消します。グレイシアEXのクリスタルレイ、サンダースEXのフラッシュレイ、ムウマージのカオスウィールといった、ロック系の効果を切り崩すことができます。ポケモンのワザによるロック効果の中にはかなり強力なものがあるため、それらを警戒する場合には採用を検討できるカードです。今はあまり採用されないサポートですが、環境次第では再び活躍する可能性があるため、持っておいて損はないサポートです。

ミツル 2枚 単価200~300円
こちらも、強力なサポートでありながらBest of XYでの再録が無かったサポートです。山札から進化ポケモンを呼び出して進化させられるのですが、最初の番や出したばかりの番でも進化させられるというのがポイントです。この1ターン分早く進化できるという効果は巨大植物の森の例に違わず強力です。あの恐怖のグッズロック、オーロットを先行1ターン目に立つことを可能にしてしまった、可愛い顔をしていながらもかなり恐ろしいことをやってのけるサポートです。SMシリーズ以降はカプ・テテフGXの登場で以前に比べ狙いうちしやすくなっているのも強力です。オーロットBREAKやゲッコウガBREAKといったデッキでの採用が多いですが、他にも一進化ポケモンのデッキに奇襲用に入っていることがあります。

うねりの大海 2枚 単価80~150円
水ポケモンと雷ポケモン全員のHPを毎ターン30ずつ回復できるスタジアムです。オーロットBREAKのサイレントフィアーやカプ・コケコのかいてんひこうなどのダメカンばら撒きをほぼ無力化することができ、HPの高いポケモンであれば長期間バトル場に居座ることもできます。また、ベンチポケモンと入れ替えることで攻撃を受け流し続ける動きも強いです。水ポケモンや雷ポケモンを主軸とするデッキでな有力な候補になるスタジアムです。

次元の谷 2枚 単価300~400円
超ポケモンが使う技の必要なエネルギーを、無色エネルギー1個分減らせます。次元の谷対応のポケモンの起動が容易になりますし、浮いたエネルギー1個分を他のポケモンに回すとということもできます。
公式サイトからも、この商品に関する情報が発表されましたね。それでは、今日はウルトラサン版に収録されているトレーナーズについて記述していこうと思います。

ふしぎなアメ 2枚 単価20~50円
二進化の強力なポケモンの登場により、SMシリーズ以降目にすることが多くなっているグッズです。1ターン早く二進化ポケモンを場に出せるのはかなり強力です。過去のシリーズで何度も登場しており、SMに入ってからも拡張パックや構築済みデッキなどで複数回再録されているため、あまり入手には困らない商品です。

活力剤 2枚 単価900円~1000円
XYシリーズのバトル強化セットにのみ収録されていたカードです。そちらの商品の取り扱いはほぼ終了していたため入手困難なカードでした。SMシリーズ以降、ジュナイパーGXを始めとした強力な草ポケモンが登場したこともありかなり高騰していたカードです。草タイプのポケモンを大量展開できるグッズで、バトルコンプレッサーと合わせて狙った草ポケモンを持ってきたり、巨大植物の森と合わせて拾ったポケモンを一気に進化させたりと他のカードと合わせるとより強力な性能を発揮します。

スペシャルチャージ 2枚 単価50~100円
特殊エネルギーを回収できる、数少ないカードです。ダブル無色エネルギーやダブルドラゴンエネルギーなどの強力な特殊エネルギーを使い回せます。

トレーナーズポスト 2枚 単価200円
デッキの上の4枚の中からトレーナーズポスト以外のトレーナーズを回収できます。ポケモンカードのデッキではトレーナーズがデッキの半分を占めることも珍しくないため、かなりの確率でトレーナーズを手札に加えられます。

はかせのてがみ 2枚 単価100円
基本エネルギー2枚を手札に加えられる、優秀なグッズです。使ったターンと次のターンにつける分のエネルギーを確保できます。グッズなので、コルニ、フウロ、デンジといったカードからエネルギーに繋げられるのも高く評価できます。

炸裂バルーン 単価50円
あまり多く見かけるグッズではありませんが、かなり強力なグッズです。1ターンの間しかもたないものの、つけたポケモンにダメージを与えたポケモンに対して6個ものダメカンを乗せます。ベンチでポケモンを育てている間に壁役となってくれるポケモンにつけると、相手はかなりうっとうしいでしょう。

オカルトマニア 単価150円
問答無用で全ポケモンの特性を消します。アローラキュウコン(SM2+)やフーパ(SM4+)などの特定のポケモンからダメージを受けないポケモンを突破したり、ゲッコウガBREAKやジュナイパーGXなどの攻撃系の特性を防いだり、シェイミEXやカプ・テテフGXを無力化して相手の動きを妨害したりと、様々な場面で活躍してくれるサポートです。このサポートに助けられる場面はかなり多いため、大抵のデッキに最低でも1枚は採用されています。

クセロシキ 2枚100円
場の特殊エネルギーまたはポケモンのどうぐを1枚トラッシュできます。似た効果を持つ改造ハンマーやフィールドブロアーと比べるとサポートであるためドロサポとの併用ができないものの、状況に応じて使い分けられたり、バトルサーチャーやともだちてちょうで再利用できるなどの利点もあります。性質上妨害系のデッキでの採用が多いですが、特性を主な戦略とするデッキでダストオキシンダストダスがキツい場合にも採用されることがあります。

こわいおねえさん 2枚100円
スタジアムがある状況で使えるサポートで、スタジアムをトラッシュして相手の手札を3枚トラッシュさせます。状況次第で相手動きをかなり妨害できます。手札が4枚の状況で使えばハイパーボールすら使用不能に陥り、手札が3枚の状況であればトップドローで解決せざるを得なくなります。XYシリーズではスタジアムの無い構築に多く採用されていましたが、現在その役割はフィールドブロアーが取って代わっており、このカードは専ら妨害デッキで使われている印象が強いです。

センパイとコウハイ 2枚100円
前の番に自分のポケモンがきぜつさせられた状況限定ですが、好きなカード2枚を手札に加えられるという、強力なサポートです。カプ・テテフGXの登場により、登場当時に比べて格段に狙って使いやすくなりました。XYシリーズから長い間HPの低いポケモンを中心とした構築で採用されてきましたが、倒されやすい優秀な壁役、アローラロコン(SM2)との相性の良さもあり、大型の進化ポケモンGXを扱うデッキにも採用が見られるようになっています。

フウロ 2枚 単価100円
初登場はBWシリーズですが、XY、SMで複数回再録されています。トレーナーズを1枚を山札から持ってくることができる地味ながら優秀なサポートです。サポート、グッズ、スタジアムと選択の幅の広さが強みで、特にスタジアムをピンポイントで山札から持ってくることができる、数少ないカードです。

巨大植物の森 2枚 単価100~150円
草タイプの進化ポケモンを一気に進化させられます。他のタイプであれば2、3ターンかけないと出せない進化ポケモンを最速1ターンで立てられるのは非常に強力です。登場時から強力でしたが、後に活力剤、アセロラなどの相性のいいトレーナーズやジュナイパーGXなどの強力な草タイプの進化ポケモンが登場したことでより強力になりました。その強力さ故にスタンダード以外のルールでは制限がかかっています。

スカイフィールド 2枚 単価150~200円
ベンチポケモンを8体まで出せるようにするスタジアムです。これがあると、必要なポケモンを場に揃えやすくなります。現環境で猛威を振るうゾロアークGXと最高の相性の良さを誇るスタジアムです。
本日行われた竜王戦で、3/2発売の拡張パックに収録されるカードが発表されました。ウルトラネクロズマGXとミステリートレジャーの2枚です。

まずは、ウルトラネクロズマGXほ方からご紹介します。

ウルトラネクロズマGX HP190

フォトンゲイザー 超鋼 20+
このポケモンについている基本超エネルギーをすべてトラッシュし、その枚数×80ダメージを追加。

めつぼうのひかりGX 超鋼
このワザは、おたがいのサイドの合計枚数が6枚以下のときにしか使えない。相手のポケモン全員に、それぞれダメカンを6個のせる。

弱点 妖×2. 抵抗力 なし にげる 無無

光を飲み込み、新たな姿となって登場したウルトラネクロズマが、ついにカード化します。これまでのどのネクロズマとも異なる、ドラゴンタイプとしての登場です。
原作通り、非常に強力なワザ「フォトンゲイザー」を持ちます。
その威力は、ついていた基本超エネルギーの数ごとに80ダメージも上昇します。既存のネクロズマGXのプリズムバーストの×60ダメージに比べてもそのダメージ量は非常に大きく、1枚だけでも100ダメージとそれなりのダメージが与えられますし2枚なら180ダメージ、3枚なら260ダメージとポケモンGXの多くを射程に収めています。
ダメージアップの条件が「基本」超エネルギーであるため、ダブルドラゴンエネルギー(以下ダブドラ)非対応なのが惜しいところですが、ダブドラ対応だとダブドラを手貼りするだけで180ダメージ飛ばせてしまい(こだわりハチマキ込みなら210!)壊れ性能のワザとなってしまうため、これは妥当な調整でしょう。
そして、GXワザ「めつぼうのひかりGX」もそれなりに強力です。両プレイヤーのサイド枚数の合計が6枚以下という条件つきではあるものの、相手のポケモン全員にダメカンを6個も乗せられます。ダメカンを乗せる「効果」ですので、バリヤードの特性「ベンチバリア」、コイキングの特性「もぐる」などのベンチへの「ダメージ」を防ぐ効果を貫通するというのもポイントです。ダメカン6個は相当なダメージ量で、ゾロアークGXの進化前のゾロア、ブイズの進化元のイーブイなどの強力なポケモンGXの進化前のポケモンや、よるのこうしんに見られるバケッチャなどを即気絶圏内に捉えています。このワザに関してはダブドラで起動しても問題ないため、ドラゴンタイプのデッキに挿してみるのもまた一興ではないかと思われます。。進化元のポケモンにとっては驚異となるワザですが、サイド枚数の条件の関係上使うタイミングでは既に進化していることも多く、このワザで即きぜつを狙うのはなかなか難しいでしょう。エーフィEXと組み合わせるのがよいですが、最近は進化前でもHP70のポケモンが多く(イワンコ、コソクムシ、ヤブクロン)、その方法でもきぜつを狙うのが難しいケースも多いと思われます。また、ポケモンGXに対するダメージ量はネクロズマGXのブラックレイGXの方が大きく、エネルギーの色も独特であるため、そちらを押しのけてばら撒き目的のみで採用することは難しいでしょう。なかなか扱いの難しいワザであるため、使用者の腕が試されるGXワザだと思います。

さて、このウルトラネクロズマをどのように使うかですが、エネルギーをトラッシュしなければならない関係上、相性がよいのはやはりメタグロスGXでしょう。エネルギーの色が完璧に合致しており、ウルトラネクロズマのワザでトラッシュしても、メタグロスGXの特性ジオテックシステムで再利用できるため高火力の連発も可能です。また、メタグロスGXとはダメージ量の関係でも相性がいいです。ウルトラネクロズマは、こだわりハチマキによる補正を受けたり、3枚以上超エネルギーをつけることでメタグロスGXでは一撃で倒せない相手を簡単に処理できます。さらにGXワザについても相性がよく、ウルトラネクロズマGXのGXワザを使うと相手全員に60ダメージが入るので、その後のメタグロスGXのギガハンマーで相手ポケモンを倒しやすくなります。めつぼうのひかり60+ギガハンマー150=210で、ゾロアークGXを始めとした1進化ポケモンGXを綺麗に射程に収められますからね。あとは相性補完も優れています。ウルトラネクロズマGXはフェアリー弱点ですが、メタグロスGXはフェアリータイプの弱点をつけますし、メタグロスGXが苦手とする炎タイプとの対面でも、ウルトラネクロズマGXは数少ない勝ち筋の1つとなります。
総じて、メタグロスGXとの相性はかなりいいです。超エネルギーのエネ加速は現状メタグロス以外乏しいため、恐らくメタグロスGXと組み合わせられることが多くなると思われます。

あと、一部でお気付きの方もいらっしゃると思われますが、ウルトラネクロズマGXはGXワザ込みでワザが2つしかなく、特性の記載はありません。これまでのポケモンGXのパターンは「通常ワザ×2+GXワザ」もしくは「特性+通常ワザ+GXワザ」であったため、どこか物足りなく感じます。更に隠された能力を持っている可能性がありますので今後の新情報に期待したいところです。

そして、もう1つ公開されたカードが、ミステリートレジャーです。

ミステリートレジャー グッズ

このカードは、自分の手札を1枚トラッシュしなければ使えない。

自分の山札にある超または竜ポケモンを1枚、相手に見せてから、手札に加える。そして山札を切る。

超デッキやドラゴンデッキを大きく強化できるグッズです。ハイパーボールよりも少ないコストから使えます。何より素晴らしいのが、カプ・テテフGXにアクセスしてサポートに繋ぐことができるということ。超タイプやドラゴンタイプのデッキでは、主力のポケモンにもテテフにもアクセスできるカードとなるため、このカードを採用しやすいそういったデッキの安定感は大きく上昇するでしょう。。他にもバイタルダンスオドリドリから基本エネルギーに繋いだり、フーパEXからポケモンEXを呼び出したりできます。
まとめると、ミステリートレジャーは
・カプ・テテフGX→サポート
・フーパEX→ポケモンEX
・オドリドリ→基本エネルギー
と、多くのカードに繋げられるグッズとなります。今後、超タイプやドラゴンタイプで強力なポケモンが出ることも予想できるため、将来性も非常に高いです。
非常にスペックの高いグッズだと思います。

このミステリートレジャーですが、強化の可能性があるデッキは様々です。
まずはダストダス系のデッキ。展開がスムーズになるだけでなく、ダストオキシンを発動しやすくなるのはかなり強力だと思います。

次に、オーロットBREAKです。オーロットBREAKデッキのポケモンはシェイミEXを除き超タイプであるため、このカードが登場したらまず採用すべきデッキでしょう。ハイパーボール4枚に加えてミステリートレジャーを採用することでテテフ→ミツル→オーロットの流れがより決めやすくなります。

次に、MサーナイトEX。以前、僕がもう終わった扱いしたポケモンですが、このデッキとミステリートレジャーは相性が良く、再び強化されるかもしれません。ミステリートレジャーはテテフだけでなくフーパEXにもアクセスできるので、そこからポケモンEXに繋ぐことができます。また、超とフェアリーのデュアルタイプであるMサーナイトEXそのものも手札に加えられるのもポイントです。総じて相性は良いと言えます。
他にも、竜レックとの相性もいいです。ミステリートレジャーからフーパEX→ポケモンEXの流れが可能な点はMサーナイトと同様です。もちろん、竜レックもミステリートレジャーで呼べます。Mサーナイトと異なり、進化元も呼べるのが強力です。また、竜レックを高速で起動するためにはカキの利用がオススメなのですが、ミステリートレジャーを採用することでテテフ→カキの流れが決まりやすくなります。同時にM進化できる確率も上がるため、2ターン目にガリョウテンセイを使える状態にすることの実現度はかなり上がるでしょう。

これら2つのカードはいずれもドラゴンタイプ関連です。自分から弱点を突けず、フェアリーから一方的に弱点を突かれるという相性面での不具合さのみならず、専用カードにもあまり恵まれてこなかったドラゴンタイプが久々にクローズアップされる可能性もあるため、大いに期待しています。

長文ながら最後までお読みいただきありがとうございました。今後も、新カードの情報が出たら、記事を書いていきたいと思います。
2月16日に発売される、デッキビルドBOXの収録内容の詳細が明らかになりました。ウルトラサン版とウルトラムーン版の2種類があり、メーカー希望小売価格は3500円となっています。

セット内容
・拡張パック コレクションウルトラサン(US版)/コレクションウルトラムーン(UM版)
×10パック
・強化拡張パック ウルトラフォース×3パック
・カード158枚
・トレーナーズ26種 46枚
・特殊エネルギー2種×2枚(計4枚)
・基本エネルギー9種×12枚(計108枚)
・カードボックス1箱

XYのマスターデッキビルドと異なりポケモンの収録はありませんでしたが、拡張パックが13パックも入っています。さらにトレーナーズの収録内容が極めて豪華で、シングルで買うとかなり高額なバトルサーチャーや、Best of XYでの再録も無くSMから始めたプレイヤーは手に入れるのが難しかったかるいしやすごいつりざお、SMシリーズからもアセロラ、グズマ、こだわりハチマキ、フィールドブロアーなど、優良トレーナーズを惜しみなく収録した非常に豪華な内容となっており、これで3500円はかなりお得です。この商品を1セットずつ購入すれば、デッキを作る際に必要となる基本的なトレーナーズは全て手に入るといっても過言ではありません。

そこで、今回は2セットに共通して収録されている14種のカードを紹介していきたいと思います。参考までに、ヤフオク!における単価の相場も併せて記載します。

プラターヌ博士 4枚 単価50円
ポケモンカードにおける、言わずと知れた最強サポートです。大抵の場合4枚採用されます。手札をトラッシュするデメリット以上に7枚を新たにドローできるメリットが大きく、戦術の幅を大きく広げてくれるサポートです。XYシリーズが始まってから今日に至るまで大活躍しているプラターヌ博士ですが、今回この商品で新規イラストで登場するそうです。楽しみですね。
なお、巷でよく聞くのがプラターヌ博士のレギュレーション落ちですが、SMシリーズ以降のカードパワーはインフレが進んでおり、サポートもそれなりの性能がないと釣り合わないため、プラターヌ博士は今後も残るのではないか?と考えています。

N 2枚 単価150~200円
序盤はリカバリーカードをトラッシュせずとも引き直しができる優秀なドローソースとして使え、終盤には逆転の可能性をもたらしてくれる、プラターヌ博士と並ぶほぼ確実に採用されるサポートです。こちらについてもレギュレーション落ちの話を耳にすることがありますが、Nが無いとサイドを取った方が一方的に有利となり、ポケモンカードが逆転の可能性の無いゲームとなってしまう恐れがあるため、流石にNは今後も残らないといけないと思います。

シロナ 2枚 単価400円
確実に手に入る商品は高額で、収録された拡張パックでの封入率も低いことから高騰しているサポートです。XYシリーズのサナの上位種にあたるサポートで、SMシリーズ以降のカードパワーのインフレを物語っています。Nだとありがちな手札が悪い相手を助けてしまうという恐れがなく、終盤サイドをある程度取った状況でもリカバリーカードを温存しながら引き直しができます。Nとシロナはそれぞれに良さがあるので、使い分けられるように両者を併用しているケースが多いです。

リーリエ 2枚 単価20円
最初の番に使えれば手札が8枚にまで増やせる、非常に強力なサポートです。しかし、実際の環境での使用率は低めです。理由としては、最初の番に使うサポートがアズサ、ポケモンだいすきクラブやカキに回されるケースが多いことと、最初の番以降はあまりドローできないということがあります。それでも、使うデッキはあるので持っておいて損はないサポートです。

グズマ 1枚 単価400~500円
XYシリーズのフラダリの後釜を担うサポートです。相手のベンチポケモンを引きずり出すだけでなく、自分のポケモンも入れかえる必要があります。フラダリとは一長一短なのですが、上手く使えばフラダリ以上に有効なサポートであるため、最近はグズマの方が見かけることは多くなっています。狙ったポケモンを倒しにいける、勝利に直結するカードですので多くのデッキに2枚は採用されています。

アセロラ 1枚 単価400~500円
ダメカンの乗ったポケモンを、ついているカードごと手札に戻せます。実質的な全回復手段として使用できるサポートで、倒されそうになったポケモンが倒されるのを回避することが可能です。最近の環境では、このカードを使ってポケモンのきぜつを回避できるかがカギとなっており、ほとんどのデッキに1枚は採用されています。

ハイパーボール 4枚 単価30円
デッキにはほぼ間違いなく4枚入るグッズです。ポケモンを種類を問わず持って来れるので、ポケモンを並べる序盤から中盤以降にかけて腐る場面がほぼありません。手札を2枚トラッシュする必要があるものの、不要なカードを処分したりするのに使えるため、メリットと見ることも可能です。

バトルサーチャー 2枚 単価750~1000円
ハイパーボールと並ぶ現環境最強クラスのグッズです。大抵のデッキに4枚採用されます。理由としては、バトルサーチャーを採用する枚数分だけサポートを使える回数が増やせ、トラッシュにある好きなサポートを適当なタイミングで使えるため様々な場面に対応できるということがあります。

レスキュータンカ 1枚 単価30円
トラッシュにあるポケモンを1枚手札に戻すか、3枚山札に戻すかを選べる優秀なリカバリーカードです。きぜつしてしまったポケモンをまた場に出せるようにしたり、プラターヌ博士やハイパーボールを使う際にトラッシュしてしまったポケモンを再利用できます。これを入れているだけでプラターヌ博士やハイパーボールを使う際に安心感が生まれますし、長期戦にも対応できるようになるためほぼ確実に採用したいグッズです。最低でも1枚は採用されますが、進化ポケモン主軸のデッキの場合はデッキのポケモンの枚数も自然と多くなるため、そうしたデッキでは2枚採用されるケースも増えています。

フィールドブロアー 1枚 単価300~500円
ポケモンのどうぐ、またはスタジアムを2枚までトラッシュできます。2枚まで、なので1枚だけトラッシュすることも可能ですし、自分のポケモンのどうぐも対象にできます。BWシリーズのツールスクラッパーの完全上位互換的存在で、XYシリーズのびっくりメガホンよりも使い勝手がよいグッズです。主な使い方は相手のポケモンのどうぐやスタジアムをトラッシュして戦術を妨害することですが、自分のものも対象にできることを活かして別のどうぐに持ち替えさせるなどかなり器用に使えます。ほとんどのデッキに最低でも1枚は採用されているカードで、スタジアムのないデッキの場合は2枚以上採用されることもあります。

こだわりハチマキ 1枚 単価300~500円
相手のポケモンEX/GXに対して与えるダメージを+30します。自分のポケモンの攻撃力を大きく強化でき、相手のポケモンを倒しやすくなります。安定してつけるために2~3枚採用されることが多いです。

かるいし 1枚 単価800~1000円
Best of XYで再録を逃し、シングル価格が800円~1000円近くまで高騰していたグッズが待望の再録です。持たせたポケモンが逃げ0に化けるのは言わずもがな強力です。逃げエネを払わずにポケモンを入れ替えられるカードにはポケモンいれかえやあなぬけのヒモがありますが、かるいしはどうぐである分持続性があり、バトルポケモンが倒された時にとりあえずかるいしをつけたポケモンを出しておく、という使い方ができたり、グズマが使いやすくなったりするなど使い勝手がよく、こちらの方が推奨されます。デッキのポケモン全てが逃げ0ということはほぼ無いため多くのデッキに2枚、逃げエネの重たいポケモンが多いデッキの場合は3~4枚採用されます。

すごいつりざお 1枚 単価300~500円
XYシリーズでオンバーンBREAKのセットに収録されて以降、再録の一切なかった優秀なグッズです。ポケモンと基本エネルギーを合計3枚になるように山札に戻せます。エネルギー回収やエネルギーリサイクルと異なりポケモンも戻せるため、格段に汎用性が高いです。レスキュータンカの登場以降はそちらが優先されることも多いですが、基本エネルギーを扱うデッキでは今だに使われています。

ダブル無色エネルギー 2枚 単価30円
ポケモンカード界最強のエネルギーと言っても過言ではないでしょう。1つで2個分の働きをするため、基本エネルギーを1枚ずつつけた場合よりも1ターン行動が早くなります。一般的に、このダブル無色エネルギーに対応したワザを持つポケモンは起動も早く、他のポケモンとの組み合わせも豊富であるため高く評価されます。それは現環境上位に君臨し、様々なポケモンと組み合わせられているゾロアークGXが証明済みでしょう。現在は、主要なデッキのほとんどがこのエネルギーを扱っています。

ダブルドラゴンエネルギー 2枚 単価100円~150円
ドラゴンタイプ専用のエネルギーです。ドラゴンポケモンについていれば、全てのタイプのエネルギーとして扱うことができます。弱点を突くことができない一方、フェアリータイプからは一方的に弱点を突かれるなど何かと不遇なドラゴンタイプの、数少ないメリットと言えるカードです。このカードがレギュレーション落ちするとオンバーンGXやジャラランガGXは死活問題となるため、それらのデッキを使う方にとっては嬉しい再録です。もっとも、最近のドラゴンタイプはアローラナッシーGX以降エネ拘束が緩くなっており、ダブルドラゴンエネルギーに頼る必要も無いケースが増えていますが...

次回は、ウルトラサン版に収録されているカードについて記載します。
今日は、鋼ゾロアークに関する考察をしていきたいと思います。SM4でカミツルギGX、SM4+でテッカグヤGX、SM5でソルガレオ♢、ジバコイル、アカギ♢が登場し大きく強化が進んだ鋼タイプですが、層の厚さ故にさまざまなデッキが存在します。やはりというかゾロアークGXと組み合わされることも珍しくないのですが、調べてみると一口に鋼ゾロアークと言っても構築は多種多様なようです。

①そもそも鋼タイプと組み合わせるメリットとは?
ゾロアークGXはその汎用性の高さ故に数多くのポケモンと組み合わせられてきました。それぞれに良さがあるのですが、鋼タイプも組み合わせることにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

1.相性補完がそこそこ
今でこそ数は少ないものの、ゾロアークでは突破の難しいフェアリータイプに対して鋼タイプはかなり強いです。また、ゾロアークの特性を止めてしまうグレイシアGXの攻略も楽になります。以上のように、ゾロアークがやや苦手とする相手に対抗しやすくなります。

2.エネルギー加速が強力
鋼タイプと組み合わせるとドータクン、ジバコイルといった強力なエネ加速を扱えます。そのためアタッカーの攻撃態勢を整えやすく、ルガゾロなどに比べてエネルギーの管理がしやすいです。

3.豊富なサブアタッカー
鋼タイプにはテッカグヤGX、日食ネクロズマGX、ディアルガGXなど、たねポケモンが揃っています。ゾロアークがウソッキーを出されて高いダメージを出せない状況下でも、高いダメージを与えることができます。

②具体的に何と組み合わせるか
1.エネ加速
・ドータクン
特性メタルチェーンにより、トラッシュからのエネ加速が可能です。エネルギーを容易に使いまわせるためエネルギーを多少雑に扱っても問題なく、エネルギーの管理がかなり楽です。また、ベンチポケモンをダメージと効果から守る特性、はがねのようさいを持ったXY10のドータクンや、攻撃性能が高く、HPも高いドータクンBREAKなどを併用することも考えられます。

・ジバコイル
特性マグネサーキットで、手札から鋼エネルギーがつけ放題となります。ドータクンに比べるとエネルギーの管理はやや難しくなりますが、エネ加速のスピードはかなり速いのがこちらの強み。二進化のためデッキスペースを意外と消費する点には注意が必要です。相性のいいテンガン山と併用するのがオススメです。

2.アタッカー候補
・ギルガルドEX
特殊エネルギーをつけたポケモンからのダメージを受けません。特殊エネルギーを使うデッキの多い今の環境ではかなり強い1枚。しかし、ダメージ量が少ない上にオカルトマニアで突破されるのが現実なのが辛いところ。オカルトマニアを使われると突破のついでにエネ加速も止められるのも痛いです。

・ハッサムEX
1エネ、2エネで安定してワザがつかえるポケモンです。特に下のワザはその番にバトル場に出ているとダメージが上がるため、ゾロアークGXと併用されることの多いなりかわるゾロアークとの相性がよいです。

・ゲノセクトEX
こだわりハチマキを持たせることで、ポケモンEX/GXのワンパンも可能な優秀なポケモン。どうぐの管理を円滑にしてくれる堅実な特性も持っています。サーナイトGXを安定して狩れる点も高く評価できます。二個玉非対応という点が珠に傷。

・コバルオン
リベンジバーストによるカウンターをお見舞いできます。終盤であればこだわりハチマキとの組み合わせで150以上のダメージが出せます。

・マギアナEX
こちらはアタッカーというよりもサポート役。特性ミスティックハートで鋼エネルギーのついたポケモンへの技の効果を無効化でき、エーフィEXのミラクルシャイン、オドリドリのあやかしのまいなどから自分のポケモンを守れます。二個玉対応3エネ120と攻撃性能もそこそこ高いため、いざという時には戦うことも可能です。

・ピッピ(20th)
3エネゆびをふるで相手のバトルポケモンのワザをコピーして使えます。ライオットビートをコピーしても強いですし、デスローグGXやタイムレスGXを使えれば儲けもの。ただHPが40と非常に低いのでこのポケモン自身が出て戦うのはややリスクが高いです。この欠点はマーシャドーGXと組み合わせることで解消できます。

・カイリューEX(20th)
特性ひきあげるは手札からベンチに出した際にトラッシュからたねポケモン2体を回収できる優秀な特性で、ベンチにポケモンを並べることでダメージ量の上がるゾロアークとは相性がかなり良いです。エネ加速手段を搭載した鋼デッキであれば攻撃も十分可能です。実際、ワザはエネ拘束一切無しで4エネ130ダメージ、エネルギー1枚破壊とかなり高性能なワザなので、アタッカーとして扱っても遜色ないスペックのポケモンです。

・ジジーロンGX
特殊エネルギーを割れる優秀な追加効果を持つワザと、ベンチにダメージを負ったポケモンがいれば150ダメージを出せるワザを持ちます。下の技は、ゾロアークGXやテッカグヤGXなどHPの高めなポケモンと組み合わせるとダメージアップが狙いやすいです。

・マーシャドーGX
特性シャドーハントで自分のトラッシュのたねポケモンのワザが使えます。鋼タイプには強力なたねポケモンが多いので、それらのワザを使い分けられるこのポケモンとは相性が良いです。闘タイプなのでゾロアークの弱点を突けるのも偉いです。

・ネクロズマGX
二個玉手貼り+何らかのエネ加速で即ブラックレイGXを使う態勢に入れます。究極の打点調整役とも言えるポケモンで、大抵の場合後続で相手のポケモンGXを処理できるようになるためその後のゲーム展開がかなり楽になります。

・ひかるルギア
3エネで特性持ちのポケモンに120ダメージ与えられます。こだわりハチマキを持たせればマーシャドーGXを一撃で倒せる他、特性依存の鋼デッキでは刺さりがちなダストダスも簡単に処理できます。非GXでHP130かつ闘抵抗持ちと耐久力も高く、ウソッキーやパラレルシティと組み合わせてゾロアークの攻撃を耐えつつ確定2発のダメージを与えて圧力をかける動きも強力です。下の技は4エネ1エネトラッシュダメージ130というワザですが、4エネで130は及第点ですし、1エネトラッシュもエネ加速の豊富な鋼デッキではあまり大きなデメリットではないため使いやすいワザです。

・カミツルギGX
出した時に相手のポケモンの特殊エネルギーをトラッシュできる特性きりすてるは現環境ではぶっ刺さります。GXワザでサイドをもらう動きも強力です。積極的に攻撃するポケモンではありませんが、こだわりハチマキを持たせればニンフィアGXやグレイシアGXを倒すことが可能です。覚えておいて損はないでしょう。

・テッカグヤGX
個人的に好きな1枚。鋼タイプでありながら弱点が雷なので弱点分散として優秀ですし、闘タイプに抵抗をもつため闘弱点のゾロアークとは好相性です。上技のロケットフォールはダストダスやあたりちらすギャラドスを処理できるのが強力。下技のムーンプレスもクセが無く使いやすいです。GXワザはこだわりハチマキを持たせるとHP210のポケモンを一撃で倒せる上、相手ポケモンを倒せばサイドから欲しいカードを
サーチできる堅実な効果を持つワザです。また、グレイシアGXをこだわりハチマキからのロケットフォールで一撃で倒せ、雷弱点のためエフェクトブースター立てても対処ができないなどグレイシアGXに対して圧倒的に強い点も注目です。

・ソルガレオGX
特性で自分のポケモン全員の弱点を消せます。本来闘タイプに弱いゾロアークでも、特性封じにさえ気をつければ闘ポケモンとも渡り合えるようになるのはかなり強力です。ワザは二個玉対応120、基本エネルギー2枚トラッシュから加速というかなり強力なもの。二進化故に立てるのはやや苦労するものの、非常に強力なポケモンです。

・ソルガレオ♢
相手の場のエネルギーの数次第で1エネから大量のエネ加速が可能です。HPが160とかなり高く、壁としての性能はかなり高いです。攻撃ワザも4エネ160と十分なスペックで、攻撃しても強力なポケモンです。プリズムスター故に扱いはやや難しいですがそれでも強力なポケモンです。

・ディアルガGX
GXワザで追加ターンを得られます。追加ターンを得ることによるアドバンテージはドロー+1枚、手貼り+1枚、特性の使用可能回数2倍、サポートとワザの宣言+1回と尋常ではないです。例えば対よるのこうしんではこのワザを使ってマーシャドーGXを倒し、追加ターンでグズマからシェイミを倒しにいくことでサイドを一気に4枚取れるなど決定力は一級品。現在はドラゴンタイプですが、SM5+では鋼タイプも登場します。どちらを選ぶかは環境に合わせるとよいでしょう。

・ネクロズマ たそがれのたてがみGX
2つ目のワザは3エネトラッシュのデメリットこそあるものの220という高いダメージを出せます。HP210族は余裕で確定圏内に入っており、こだわりハチマキを持たせればソルガレオGXを始めHP250族も一撃で倒せます。GXワザはサイドで負けているという状況下でしか使えないものの、3エネデメリット無しで250出せるためいざという時に頼りになるワザです。

・ネクロズマ たそがれのたてがみ
SM5+にて新登場。1エネからポケモンEX/GXをバトル場でもベンチでも狙い撃ちして60ダメージを与えられます。HP130と耐久力が高いのも評価できます。ウソッキーやパラレルシティと組み合わせてバトル場に居座りながら狙撃して打点調整を加えていく動きが強力だと思います。下の技も、敗北一歩手前の状況からでも200ダメージを出して逆転の可能性があるなかなか強力なワザです。ダメージアップの条件を満たしていなくても、弱点を突いてフェアリータイプ全般やアローラキュウコンGX、グレイシアGXを倒すことが可能なので普通に使っても十分強力なワザでしょう。

③スタジアムについて
1.スカイフィールド型
ゾロアークで高いダメージが出せます。スペースもたくさん用意できるので盤面の整えやすさはピカイチ。相手にウソッキーを出される前にこれを利用して大量展開し、盤面を揃えたいところです。

2.パラレルシティ型
バトルクロスロード地方予選の上位入賞構築で見られた型。ゾロアークデッキ相手にこれで圧力をかけ、自分の強力なアタッカーで押し切ります。相手が展開する前に出せればありとあらゆるデッキに対して有効なスタジアムです。ただ、相手に先にパラレルシティを出されると対処がやや難しい点には注意が必要です。

3.テンガン山型
ジバコイルと組み合わせる場合はこちら。この効果で回収した鋼エネルギーをジバコイルの特性で一気につける動きはかなり強力です。

④その他
・アカギ♢
相手のベンチを2体まで削る凶悪サポートです。ゲームの流れを一気に変えてしまう強力な効果を持っていますが、鋼ゾロアークで鋼ポケモンをバトル場にいる状況を作ってこのサポートを手札に加えるのは、とりひきがあるとはいえやや難しいです。鋼ポケモンの数がそれなりに多い場合は採用が考えられます。


一部のジムバトルや大会でも姿を見かける鋼ゾロアークですが、ルガゾロに比べると数はそれほど多くないです。しかし、その分テンプレ型もあまり確立されておらず、様々な構築を試みる楽しさもあります。せっかく鋼タイプの層がかなり充実してきたので、色々なデッキを試してみたいですね。


SM5+ウルトラフォースで、闘タイプのガブリアス(進化前のフカマル、ガバイトも含む)が登場することが明らかになりました。既に、ルカリオガブリアスというデッキタイプが活躍していますが、この新しいガブリアスの登場で、構築がどのように変化するのか注目です。

闘ガブリアスのメリット
①対応カードの多さ
既存のガブリアスはドラゴンタイプでしたが、ドラゴンタイプであるメリットは喰いつくされた原野でダメージを上げられることくらいしかありませんでした。二個玉対応のためダブルドラゴンエネルギー対応というメリットも薄いですし、ドラゴンタイプでは弱点もつけないため、ドラゴンタイプということ自体あまり強くはありませんでした。しかし、闘タイプとなるとストロングエネルギーやレジロックEXの特性でダメージを上げられる、きあいのタスキで耐久を確保できる、メレシーBREAKでエネ加速できる、(その番シロナは使えないとはいえ)コルニでサーチできるなど多くのメリットがあります。特にストロングエネルギー対応となったことで、こだわりハチマキとシロナ補正を合わせてHP250のポケモンまで倒せるようになったのはかなりの強化点です。

②弱点を突ける
闘タイプとなったことで悪タイプと無色タイプのポケモン(いずれも一部)の弱点も突けるようになります。特にシロナを使わずとも、何らかの火力補正を加えればゾロアークGXを一撃で倒せるようになるのはかなり強力です。

闘ガブリアスのデメリット
①弱点が突かれやすくなった
これは闘タイプであることのほぼ唯一のデメリットであると言えます。最近の鋼タイプの強化に伴ってサーナイトGXを始めとしたフェアリータイプのデッキは減少傾向が続いており、今の環境で竜ガブリアスが弱点を突かれることはあまりありません。。それが現在のガブリアスルカリオデッキの強みでもあります。ところが、闘ガブリアスは草弱点であり、グソクムシャGXやジュナイパーGXには一撃で倒されてしまうためそれらに対しての相性はやや悪化します。対ゾロアーク性能が向上した分、対草タイプ性能は低下した、といったところでしょうか。

闘ガブリアスは竜ガブリアスよりも概ね使い勝手がいいですが、環境を見る限り完全上位互換とは言えません。今後の環境に合わせて、2種のガブリアスを使い分けるのがよいのではないでしょうか。
ルカリオGXは強いのか?
昨日、ポケモン公式TwitterにてSM5+「ウルトラフォース」に収録されるルカリオGXが発表されました。そのスペックはこのようになっています。

HP210 闘
一進化(リオルから進化)
はどうげき 闘 30+
この番、このポケモンが「リオル」から進化していたなら、90ダメージを追加。

せんぷうきゃく 闘闘無 130

クロスビートGX このポケモンにのっているダメカンの数×30ダメージ。[対戦中、自分はGXワザを1回しか使えない]

弱点 超×2
抵抗力

逃げる 無無

今回はこのルカリオGXの長所と短所、そして有力な使い方について、記載していこうと思います。

長所
①1エネから大ダメージ
ワザを使う番に進化していれば1エネから120ダメージと非常に効率よくダメージを与えられます。このコストパフォーマンスの強力さは、グソクムシャGXが証明済みでしょう。アセロラやスーパーポケモン回収でループさせ続けるだけで高打点を連打できます。どのように進化したかは問わないので、シンカソーダやミツルを使った場合でもダメージは上がります。

②層の手厚い闘タイプ
闘タイプであるため、受けられる恩恵は非常に多いです。
コルニのおかげで様々なグッズを扱いやすく、ストロングエネルギーやレジロックEXによる火力補強も可能です。ストロングエネルギー+こだわりハチマキ+条件満たしたはどうげきで、170ラインまで届くというのはかなり重要なポイントです。流行りのゾロアークGXに対して弱点がつけるタイプというのも強いです。

③GXワザ
基本スペックはケンタロスGXのマッドブルGXと同様です。しかし、ルカリオGXはケンタロスGXよりもHPが更に高いためワンパンされづらく、相手からすれば非常に厄介でしょう。

短所
①ダメージアップの条件
リオルから進化した時という性質上、ベンチのリオルを先に倒されてしまうとアセロラループが難しくなり、中打点の連打がしづらくなります。はどうげきのダメージを出すとなるとリオルをベンチに待機させることになります。相手はクロスビートGXの存在があるためルカリオGXを攻撃したくないでしょうし、HPの低いリオルを倒しに来ることは多いと考えられます。この点はリオルにきあいのタスキを持たせるなどして対策は可能です。また、大ダメージはどうげきの連打を繰り返すにはそれなりにカードを揃えなければならず、グズマにサポ権を回しづらいために狙ったポケモンを倒しにくいというのも難点です。グズマで狙ったポケモンを引き出すついでにダメージを上げられ、なりかわるゾロアークさえ立てればその後はダメージアップが容易になるグソクムシャGXと比べる手軽さに欠けると言えます。この点については夜ルガルガンGXで補うという方法もあります。

②エネルギーの重さ
下技が二個玉非対応であるため、1エネからはどうげきを使った次の番に安定して技をつかうことが難しいです。後続に後を任せようにも逃げ2という点が足を引っぱります。上記の通りはどうげき狙いでリオルのまま待機させておくのはやや危ういため、せんぷうきゃくを使いにいくことも考えられますが、3エネはやはり重たいですし、重さの割にスペックはそこまで高い訳ではありません。メレシーBREAKなどの補助が欲しいところです。

③アセロラループの難しさ
アセロラを毎ターン宣言するためにはそれなりに手札を揃える必要があります。そこで考えられるのがゾロアークGXとの併用です。とりひきによってアセロラを使いやすい状況を作り出せる上、次の番に進化を狙ってリオルを待機させている場面でもアタッカーとして機能するので、相性はそこそこ。しかし、ルカリオGXはGXワザ以外は二個玉非対応であり、ルカリオGXの下技の存在を考えるとストロングエネルギーと基本闘エネルギーの枚数がそれなりに必要であるためエネルギー枚数の配分に困ります。当然デッキスペースの消費も増えるためアセロラを複数採用できるかやや怪しいですし、エネルギーの枚数が多いデッキほどアセロラへのアクセスは難しくなるのでアセロラループが可能かはやや怪しいところです。

ゾロアークGXの弱点を突け、層の厚い闘タイプのポケモンということでポテンシャルは十分ですが、扱うにはやや工夫の必要なポケモン、といったところでしょうか。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今年は、去年以上に楽しい年にしたいと思っています。もっと多くの方と、楽しくポケカができたらいいなと思います。
XYシリーズからSMシリーズへと移行してから1年が経ちました。SMシリーズに入ってからすぐの大会では、まだXYのデッキに勢いがあり、またSMから強力なポケモンが出ても、XYシリーズのポケモンと組み合わせられることも多かったです。しかし、しばらくするとSMシリーズのポケモンを中心にデッキが組まれることも多くなり、XYシリーズのポケモンたちの中にはフェードアウトしていくものもありました。そこで、今回はXYシリーズの有力選手たちのその後について、記載します。

白レック
後攻1ターン目から最高240ダメージを叩き出す、速攻の代名詞的存在です。XYシリーズで登場してすぐの頃は雷タイプの流行やメタカードの存在がネックとなってあまり活躍できていませんでしたが、XYシリーズ後期に復権し更にSMシリーズが始まってすぐの大会でも結果を残していました。ところが、SM2でダストダスが登場。グッズを消費しがちなこのデッキにとってはかなり厄介な存在で、ダストダスの流行と共に使用率が低下。ダストダスが全盛期を過ぎた頃に復権するかと思いきや、似たようなことができ総合的なスペックで勝るゾロアークGXが登場。同時に環境におけるウソッキーの採用率が増えたことが向かい風となり、使用率は落ち込みました。また、フーパやシェイミといったこのデッキのドローソースを無力化するグレイシアGXが登場してしまい、このデッキを使うことはより難しくなりました。

Mサーナイト
以前記載したので割愛します。

Mライボルト
XYシリーズではかなりの頻度で大会上位に姿を見せたポケモン。SMシリーズに入ってからも使用者がおり、カプ・コケコGXやダストダスなど、SMシリーズのポケモンたちと組み合わせたデッキも組まれていました。しかしSM3の頃に姿を消し始め、やがてジムバトルや大会でもほとんど見られなくなってしまいました。打点の低さやHPの低さが仇になったこと、似たようなことができ全体的なスペックで勝るソルガレオGXの登場が影響したと考えられます。

Mジュカイン
XY後期にボルケニオンが登場し、数を減らしてしまいましたがSMシリーズでゲロゲジュナイパーにめっぽう強いことで、一部では評価されていました。しかし、ポケモンGXの多くを2回の攻撃でも倒せない打点の低さがネックとなった他、ラランテスGX、さらにはグソクムシャGXなどの登場で、単純なスペックで見劣りするようになってしまいました。

Mミュウツー
SMシリーズ初期はXYの頃よりも多くのエネルギーを使って動くポケモンが増えた影響により高いダメージを出しやすくなったため、XYの頃並みかそれ以上に使われるようになりました。ところが弱点を突いてくるダストダスの流行により失墜。更に追い討ちをかけるように自力でエネルギーを加速できHPでも勝るサーナイトGXが登場し、環境から姿を消しました。

M進化ポケモン共通の問題点としては、ソウルリンクでデッキスペースを圧迫してしまうことが挙げられます。そのためポケモンGXで似たようなことができるポケモンが登場すると、よりデッキスペースを有効活用できるそちらにシフトしていったと考えられます。

オーロットBREAK
恐怖のグッズロックで多くのプレイヤーを苦しめました。SM2+までは、カプ・テテフGXの登場によるミツルの成功率上昇などの強化があった一方、バクガメスGXが登場し強化がなされたボルケニオンの流行やダークライGXの登場の影響を受けて使用率は落ち込んみました。そしてSM3でネクロズマGXが登場し決定力が大幅に向上。再び流行しました。ところが直後に相性が最悪のゾロアークGXが登場。この大流行と共に姿を消しました。しかし、一部ではじゃくてんほけんを採用して対策をとっているケースがある他、仮にゾロアークと対面してもグッズロックで事故らせたり、最低2回でもばらまいておけばエーフィEXで退化させたりと勝ち筋はあるため、厳しい環境ではあるものの十分実戦レベルです。実際、ゾロアーク登場後の大会でも一部で上位入賞報告があります。

ゲッコウガBREAK
XY後期に登場し、世界大会でも活躍したデッキ。SMシリーズ初期は強力な草ポケモンの登場、ダストオキシンダストダスの使用率増加が向かい風となりXYの頃ほどの勢いは無くなりましたが、ボルケニオンの台頭と共に注目されるように。その後ボルケニオンの使用率が低迷すると水タイプ自体が注目されなくなってしまいました。その後は弱体化も大きな強化も無いといったところ。ただ、SMシリーズを通して見れば追い風も多いデッキ。まず、ちからのハチマキや闘魂のまわしからこだわりハチマキに火力強化がシフトしたことで、HP170の非EX/GXであるこのポケモンは相対的に耐久力がアップ。また、流行しているポケモンGXの進化前はHPが低いため、その進化前を潰せるのはかなり強力な個性です。XYの頃のような勢いは無いものの、現在でも一部のジムバトルや大会で使用者が見られるデッキです。今後も活躍の可能性は十分にあります。


ゼルネアスBREAK
後述するギラティナEXと組み合わせた構築が、XY後期に人気となりました。その後しばらくは音沙汰がなかったものの、ゾロアークGXの攻撃を耐えやすいことや相性のいいカウンターエネルギーの登場を機に再注目され、一部の大会でも結果を残しました。現在では鋼タイプの強化がやや追い風ですが、非GXゆえにサイドレースで優位を取りやすく、カウンターエネルギー対応のポケモンと組み合わせて対抗できるため、他のフェアリータイプに比べてまだ活躍できる可能性があるポケモンだと思います。

ギラティナEX
強力なロック効果を持つワザを持つポケモン。ダークライEXやゼルネアスBREAKなどと組み合わせて使われました。ロック効果は強烈なものの、起動の遅さ故に高速化した環境ではワザが間に合わない場面が増え、さらにHPと打点の低さもネックに。そして、SM3でのサーナイトGXの登場が決定打となったのか、その登場以後は殆ど見られなくなってしまいました。ただ、カオスウィールを使うことができればそのままゴリ押しで勝てるデッキもあるため完全に使えなくなったというわけでもないです。

イベルタルEX
XYシリーズの代名詞的存在。XY初期から長い期間活躍し続けました。SM初期環境でもジジーロンGXなどと組み合わせたデッで活躍していましたが、似たようなことができ、抜群の汎用性を持つカプ・テテフGXの登場を機に衰退。更にパワーインフレが顕著になってくると、自身のHPと打点の低さが顕著となり、ますます姿を消していきました。今の環境からは置いていかれている印象が否めないイベルタルEXですが、実は登場当初はBW環境以上のパワーインフレを引き起こしたポケモン。そんなポケモンが今の環境についていけない辺り、SMシリーズのパワーインフレの凄まじさを感じます。

ジガルデEX
強力な闘ポケモン。闘タイプ特有の補助手段の豊富さもあり、様々なデッキが考察されました。現在でも闘デッキでは使われているケースの多いポケモン。最近では超タイプに対して弱いマッシブーンGXのデッキに弱点の分散として採用されているケースが多いです。イベルタルEXは打点とHPの低さ故に姿を消しましたが、ジガルデEXはHP190、ワザもエネルギー要求に見合った打点とSM環境でも見劣りしないスペックであるため、XYの頃ほどでは無いものの今だに活躍しています。

ゲノセクトEX
鋼タイプの優秀なアタッカー。XY10で登場した直後に大会で結果を残しました。ところが、その後のボルケニオンの流行の共に環境からは一歩後退。SMでも相変わらずボルケニオンが環境で流行しておりなかなか活躍の機会はなかったものの、こだわりハチマキの登場で攻撃力が強化されたのは追い風でした。しばらくは鋼タイプがやや低迷気味で、このポケモンもそこまで多く見ることはありませんでしたが、流行していたサーナイトGXを安定して倒せる点が注目され、鋼ゾロアークへの採用例もありました。そして、SM4-SM5にかけて鋼タイプの強力なポケモンや鋼タイプに対応したトレーナーズが登場し鋼タイプが全体的に強化されました。鋼デッキの流行でこのポケモンも活躍の場が以前よりも増えることが期待できますが、同時にテッカグヤGX、日食ネクロズマGXなどの役割が似たライバルも増えています。特性で道具の管理を容易にしてくれる点や、打点の調整がしやすいことなどがウリなので、それらでしっかりと差別化を図りたいところです。

ボルケニオンEX
登場直後に大流行。SMシリーズに入ってからも引き続き活躍しました。SMシリーズではバクガメスGX、ホウオウGX、カキなどの登場で強化され、SMシリーズからのパワーインフレにもしっかりとついていきました。安定感の高さもあって幅広く使われていましたが、ワンパンされやすいゾロアークGXの登場でやや使用率は後退。とはいえ、現在でも使用者はそこそこ多いデッキです。

よるのこうしん
XYシリーズでフラダリの奥の手が禁止された直後に使用率が増加。特に不利なデッキがないこともあって、大会の常連といえるデッキでした。ポケモンGXの登場でHPの要求ラインが増えても、元々それらを倒せるダメージを出せるデッキだったため相変わらず活躍し続けました。また、SM3では相性のいいマーシャドーGXが登場。さらに強化されました。ただ、オドリドリの登場で対策されるようになり、使う側もその対策に対応しなければならなくなったのも事実。これまで以上にプレイヤーの腕が試されるデッキとなりました。2年半にも渡り環境に居座り続けましたが、ルガゾロにおけるアローラベトベトンの採用の増加、相性のあまり良くないマッシブーンダストの流行、動きの大半を止めてしまうグレイシアGXの登場もあり、以前ほどの勢いは無くなりつつあります。それでも相変わらず強力なデッキ。
テッカグヤGX、再評価!
来年も、熱いバトルが繰り広げられるであろう、ポケモンカードゲーム。ゾロアークGXを始め、多くの強力なポケモンが登場しましたが、僕が現在注目しているのが、テッカグヤGXです。

スペックが判明した当初、テッカグヤGXへの評価はあまりよくありませんでした。その主な理由は、
①相手の逃げエネ依存のワザ
②2つ目のワザがやや地味
③あまりパッとしないGXワザ
といったところ。たしかに、相手の逃げエネに依存するポケモンはこれまでもいくつかありましたが、(ナットレイ(XY9)、MサメハダーEXなど)いずれもスペックは微妙でした。基本的には、逃げエネが軽い=強い であるため、逃げエネの軽いポケモンに対してまともにダメージの入らないというのは、即ち強いポケモンを相手にしづらいということであり、中々痛いデメリットです。また、かるいしなどで逃げエネが無くなったり、減ったりすると与えられるダメージが減ってしまうというのも痛いです。2つ目のワザは130というのは決して低くないのですが、こだわりハチマキをつけても170に届かないという問題点がありました。そして、GXワザ。サイドを表にして、相手ポケモンを倒せればその場で好きなカードを選べます。確かに強いのですが、ほかのGXワザと比べるとやや地味、といったところでした。

当初、そんな評価だったテッカグヤGXですが、現在では多くの鋼デッキに採用されています。GXバトルブーストのウルトラビーストの中で唯一環境入りを果たしたと言えます。(フェローチェGXとデンジュモクGXも弱くはないのですが)
彼女(?)の評価が上がったのには、以下の点が挙げられると思います。

①鋼タイプの強化
SM5にてディアルガGX、ジバコイル、ソルガレオ♦︎、テンガン山、アカギ♦︎など、鋼デッキを大きく強化するカードが続々と登場しました。強化を受けて鋼デッキを使用する人が増えると同時に、テッカグヤGXも見かけることが多くなったと言えます。

②環境の追い風
SM5にて登場したグレイシアGXは相手のEX/GXの特性を消す強力なポケモンですが、テッカグヤはグレイシアに対してタイプ相性が抜群で、簡単にワンパンできます。グレイシアGXの特性でテッカグヤGXが直接の被害を受けることもなく、圧倒的に有利です。雷弱点のためブースターがいても弱点がつけず、エフェクトサンダースは採用率が低いのもテッカグヤにとっては好都合です。また、今の環境ではグソクムシャGX、ダストダス、ギャラドス(あたりちらす)など逃げエネの重たいポケモンが一定数いるため、ロケットファールの打点も伸びやすいです。特に、あたりちらすギャラドスをウソッキーの有無に関係なく、3エネデメリット無しで討ち取れるのは、他のポケモンではなかなかできない芸当です。

③強かった雷弱点
テッカグヤGXは炎弱点ではなかったため、鋼デッキにおける弱点の分散としての地位を確立できました。サンダースの採用率が少ない現在、不意のエフェクトブイズにも弱点を突かれませんし、ボルケニオンなどに対してもある程度強気に出られます。登場した頃はまだよるのこうしんが多く、バチュルに弱点を突かれるという難点を抱えていましたが、マッシブーンダスト 、グソクダスト、グレイシアの流行に伴ってよるのこうしんの使用率が以前よりも低下したため、弱点を突かれる相手に遭遇する可能性は以前よりも減っています。

④強力だったGXワザ
評価の別れたGXワザも、その堅実さが明らかになりました。ダメージ量は180と、この時点でポケモンGXの一部が圏内に入っており、こだわりハチマキを持たせると210まで届きます。これにより、ゾロアークGXを始め環境における多くのポケモンを一撃で倒せます。また、サイドを表にできるという点も地味ながら強力です。実際、「あのサイドを取っていれば...」という経験をされた方は多いはず。サイドにあるバトルサーチャーを始めとしたキーとなるカードを持って来られるか来られないかで、その後のゲーム展開が大きく変わることは珍しくないです。ブラスターGXはその後のゲームプランを立てやすくできるとても優秀なGXワザといえます。

テッカグヤは僕が個人的に好きなポケモンです。好きなポケモンが環境で活躍しているというのは嬉しいことです。僕も現在、鋼デッキの考察を進めています。テッカグヤの強さを活かせるデッキを作りたいと思います。
今やポケカをしていれば親の顔より見るゾロアークGX。現環境最強のポケモンと言ってもいいと思います。ありとあらゆるポケモンと組み合わせられていますが、今までに僕が見聞きした組み合わせを紹介していきたいと思います。

ルガルガンGX
言わずもがな現環境トップメタ。ゾロアークは技の性質上ベンチを横並べするため、ルガルガンの特性を活かしやすいです。イワンコを並べている分だけ、ブラッディアイを使うチャンスがありますからね。現在では時のパズルとアローラベトベトンを採用した型が主流のようです。もちろん、それ以外の型も十分強いです。

グソクムシャGX
ルガルガンの次くらいに見られる組み合わせです。グソクムシャは技のコストパフォーマンスの高さが優秀。上記のルガルガンに対して有利を取れる点も頼もしいです。また、なりかわるゾロアークとの相性が良いため、ゾロアークとは非GX、GX共にシナジーしていると言えます。いくつか型がありますが大きく分けてスカイフィールド非採用、なりかわるゾロアーク多めのグソクムシャを厚くする構築と、スカイフィールド採用のゾロアークを厚めにした構築の2つに分けられます。

よるのこうしん
XYから強力なよるのこうしんですが、手札に来たポケモンをトラッシュできる点や、終盤のNに対して耐性が得られる点でゾロアークとの組み合わせが注目されました。二個玉対応という点でもシナジーがあり、いざという時にはゾロアークで戦うプランも取れるようになり、戦術の幅が広がったと言えます。

サーナイトGX
サーナイトGXのデッキにはオクタンが入ることが多いですが、その役割をゾロアークに任せた型も存在します。さきよみエルレイドとの相性の良さはオクタンと同様です。ドロー量は少ないものの、オクタンよりもHPが高いので終盤のオドリドリできぜつしづらく、二個玉から使える殴り手として機能するのが優秀です。弱点の分散にも繋がるため、鋼が台頭する環境でサーナイトを使うのであればかなり有力な組み合わせだと思います。

ソルガレオGX
新ソルガレオが二個玉対応で、ソルガレオを立てるためにそれなりにカードを揃える必要があるため、同じく二個玉対応でドロー役として使えるゾロアークGXはすんなりと入ります。ソルガレオの特性でゾロアークの弱点を消せるため、闘ポケモン相手でもゾロアークで強気に出ることが可能になるというのもポイント。

その他鋼タイプ
ソルガレオGXは鋼タイプですが、そのほかの鋼ポケモンとも組み合わせられています。鋼タイプはゲノセクトEX、カミツルギGX、テッカグヤGX、日食ネクロズマGX、(ドラゴンタイプですが)ディアルガGXなど、かなり優秀な面々が揃っています。また、ドータクンやジバコイルなどエネ加速に事欠かないため、それらのエネルギー要求の多少重たいポケモンも扱いやすいです。ゾロアークの特性を止めるグレイシアGXや、ゾロアークの攻撃に抵抗力を持つサーナイトGXの弱点をつけるため、相性補完もバッチリです。

ジュナイパーGX
フェザーアローでゾロアークの打点を補えます。ベンチ五体出してこだわりハチマキライオットビートのダメージは150ダメージですが、これにフェザーアローで20、40、60とダメージを重ねていくと、倒せる相手がかなり増えます。ゾロアークが立っていると、ジュナイパーラインを立てるのに必要なパーツを集めやすいのも強みです。

グレイシアGX
イーブイが入る関係上エフェクトブイズも採用されやすいですが、その効果をゾロアークにも活かせます。ブースターを立てればグソクムシャやジュナイパー、鋼ポケモンを弱点で倒すことが可能です。また、水エネルギーをとりひきでトラッシュしてアクアパッチで再利用するという動きがかなり噛み合っています。

アローラキュウコンGX
アクアパッチととりひきの相性の良さは先述した通り。アローラロコンのお陰で進化ラインを並べやすいのが頼もしく、そうそう事故りません。また、アローラキュウコンが非GX、GXともに普通に強いポケモンで、ゾロアークの相方にするには申し分ないです。

ビークイン
ビークインの打点を上げるためにはポケモンをトラッシュに送る必要がありますが、とりひきでそれができるので相性がいいです。ビークインはルガルガンの弱点をつけるというのもポイント。

ダストダス
必要に応じてダストオキシンを発動し、相手のグッズが溜まったらゴミなだれを使う。ダストダスはゾロアークが苦手とするマッシブーンの弱点をつける点が頼もしく、相性補完がしっかりできています。

エンニュートGX
エンニュートは終盤の火力がえげつないです。ゾロアークはNの対して強い=終盤に対して強いので、同じく終盤に強いエンニュートとは相性がいいと言えます。グソクムシャやジュナイパー、鋼ポケモンを弱点で倒せるというのも強力。また、エンニュートのGXワザはゾロアークでは対処が難しいエネルギーが大量についたサーナイトGXを処理する手段として強力。

カウンター
カウンターエネルギーに対応したポケモンで戦う型。草と鋼の弱点をつけるエンテイ、フェアリーと一部水の弱点をつけるコバルオン、一部の闘と水の弱点をつけるビリジオン、一部の悪と無色の弱点をつけるウソッキー(みようみまね)、一部の闘と超の弱点をつけるミミッキュ、ミュウなどのポケモンで構成されます。様々なタイプの相手に対応できるのが強いですね。

とりあえず、思いつけるだけ書いてみましたが、組み合わせはこれだけではありません。続きを書く気にもなったら、別な組み合わせについても記載したいと思います。

(12/29追記)
僕は少し前までMサーナイトのデッキをよく使っていました。自分の性格に合っていて、かなり気に入っていたのですが、最近は全く使っておらず、メインのデッキはグソクムシャゾロアークへとシフトしました。そこで、これまでのMサーナイトの
変遷について、記載します。

SM1~SM1+
まだこの頃はXYの頃から流行していたデッキが多く、Mサーナイトもその1つ。ボルケニオンが相変わらず流行っており、鋼は少なかったことや、有利を取りやすいよるのこうしんもまだ多かったこともあり、十分に環境で戦えるデッキだったと言えます。また、ウソッキーの登場でこれまで不利な戦いを強いられていた、白レックへの対抗手段を得ました。

SM2~SM2+
レスキュータンカ、カプ・テテフGXと立て続けに相性のいいカードが登場しました。しかし、同時に向かい風も。トレーナーズではフィールドブロアーとアセロラ。フィールドブロアーはびっくりメガホンに比べて複数枚採用されることが多く、ソウルリンクと次元の谷の場持ちが大幅に低下しました。更にアセロラの登場で中打点を受け流されやすくなってしまいました。ポケモンでは、ダストダスの登場がやや向かい風。このポケモンの登場でMサーナイトが役割対象としていた超弱点のポケモンが減ってしまい、更にデッキを回すためにグッズを消費しがちなMサーナイト自身も、ダストダスを苦手とします。更にボルケニオンがオカルトマニアによる誤魔化しが効かないバクガメスGXを獲得したことでそのデッキとの相性が悪化、GX技で1回は攻撃をほぼ確実に無力化し、Mサーナイトからの攻撃を受け付けないポケモンを採用できるアローラキュウコンもやや辛い相手でした。ルガルガンGXは五分五分に戦えるポケモンでしたが、メタグロスGXはほぼ勝てないポケモン。これも一定の使用率で、当たらないことを祈るしかありませんでした。

SM3~SM3+
SM3でMサーナイトへの大きな強化はあまりありませんでした。マーシャドーGXの登場でよるのこうしんが、ネクロズマGXの登場でオーロットが強化されましたが、それらのデッキに対してある程度有利に立ち回ることが可能なMサーナイトはまだ環境で十分使えるデッキであったと思います。一方、ホウオウGXの登場でボルケニオンに勝つのはますます困難になりました。サーナイトGXも、オカルトマニアを使えないとそのまま押し切られる苦しい相手でした。グソクムシャGXに関しては、登場して間もない頃は五分五分といったところでしたが、のちにダストダスとの組み合わせが考察されるとダストオキシンによる妨害とゴミなだれのプレッシャーを受けるようになり、更にゾロアークGXと組み合わせられるようになると、グソクムシャ側はアセロラの連打が容易となり、Mサーナイトのダメージを用意に受け流せるようになったため、不利を取られやすくなったと言えます。また、ゾロアークGX対策で採用率の上昇したウソッキー、よるのこうしん対策で採用率の上昇したオドリドリの二体はどちらもMサーナイトに刺さってしまうポケモンで、これらの採用率の増加でいよいよ本格的に向かい風が吹いてきたという感じでした。

SM4~SM4+
マッシブーンGXに対して圧倒的に有利を取れることや、カミツルギGXがMサーナイトと相性が良いことが重なり、一部で注目されるようになりました。また、SM4+で新たな選択肢としてソウルリンクを回収できるマギアナが登場。今思えば、これがMサーナイトが強化された最後の瞬間だったと思います。強化を受けた矢先に新たなソルガレオGXが登場。立ててしまえばダブル無色エネルギーをつけるだけでMサーナイトをワンパンでき、Mサーナイトからは2回で倒すことすら難しい。Mサーナイトには手も足も出ないポケモンです。このポケモンの登場の発表を機に、僕はMサーナイトの使用を断念しました。

SM5
フーパEX、シェイミEXなどのMサーナイトの生命線と言えるポケモンの特性を消してしまうグレイシアGXが登場。更に日食ネクロズマ、ジバコイル、ソルガレオ♦︎などで鋼の強化がなされたことで、フェアリータイプにとって辛い環境が到来しました。Mサーナイトはほぼとどめを刺されたと言えます。

長い間Mサーナイトを使っていて、常に課題だったのが事故率の高さでした。元々サポートがそれほど多くない構築であったことや、白レックのように大量に横並べできないため動きが途中で止まりやすいこと、何よりソウルリンク、次元の谷、エネルギー、Mサーナイト本体と、起動に必要なカードが非常に多いことが原因でした。SMシリーズの間、相性のよいカード(バイタルダンスオドリドリやぶれかぶれマーシャドー、カミツルギGXなど)は多く登場したものの、デッキの回転を阻害しやすくなったり、枠が不足するなどの問題が多発したためその全てを採用することはできず、強化もイマイチ活かせませんでした。更に、それらに枠を割いたことで、Mサーナイトの強みだった「ドローと展開をサポートに頼らず行い、オカルトマニアを使ってターンを渡す」という動きがあまりできなくなってしまったことも問題でした。
今思えば、SMシリーズのスタートから長い期間Mサーナイトにはお世話になりました。あまり結果は残せませんでしたが、このデッキを使ったことで得たノウハウを、今後のポケカをする上でも活かしていきたいと思います。

サザンドラ ダークライ ~クリスマス会使用デッキ~
カードランド時和で開かれた、クリスマス会に参加した際に使用したデッキです。僕の大好きなポケモン、サザンドラをメインに据えたデッキです。
(画像とはレシピが若干異なります)

ポケモン 19
サザンドラBREAK 1
サザンドラ(SM4) 1
サザンドラ(XY3) 3
ジヘッド(XY3) 4
モノズ(XY11) 4
ダークライGX 2
カプ・テテフGX 2
ウツロイドGX 1
アローラロコン 1

サポート 12
プラターヌ博士 4
N 2
グズマ 1
フラダリ 1
グラジオ 1
オカルトマニア 1
アズサ 1

グッズ 20
バトルサーチャー 4
ハイパーボール 4
バトルコンプレッサー 2
かるいし 2
フィールドブロアー 1
レスキュータンカ 2
ふしぎなアメ 3
こだわりハチマキ 1
スペシャルチャージ 1

エネルギー 10
基本悪エネルギー 7
ダブルドラゴンエネルギー 3

とりあえず、いくつかのカードについて解説します。

サザンドラBREAK
正面に150ダメージ、ベンチ二体に50ダメージ与える大技を持ちます。3エネのトラッシュが必要ですが、XY3のサザンドラの特性で、トラッシュの悪エネルギーをつけることでリカバリーが可能です。XY、SMどちらのサザンドラからも進化が可能です。
サイド落ちが怖いですが、枠的に1枚。

サザンドラ(SM4)
特性ふるいおとすで、ベンチポケモン三体を選び、他のポケモンをトラッシュできます。テテフやウツロイドをトラッシュするのが主な仕事。ダークライもトラッシュしますが、それについては後述します。技も、3エネ120条件付きでエネ破壊と何気に優秀です。このサザンドラは悪タイプで闘弱点ですので、こちらをBREAK進化させるとスタンダードでは唯一のフェアリー弱点でないドラゴンポケモンになれます。ただし、悪サザンにはダブドラを貼れない点にはご注意を。下のXYサザンドラの方が重要なので、こちらは1枚。

サザンドラ(XY3)
特性あくのしょうどうで、トラッシュからバトルポケモンに悪エネをつけられます。
BREAK進化するならほぼ必須ですね。技も弱くはないので使うかもしれません。
このデッキの重要なエネルギー供給源なので、3枚。

ジヘッド(XY3)
XY11の方は逃げエネか3なのに対し、こちらは2です。ジヘッドが殴る場面はほぼないため、技は無視してこちらにしました。ただ、ヘビーボールを入れる場合はXYの方がいいです。

モノズ(XY11)
モノズはXY11が逃げ2、HP60。XY3が逃げ1、HP50。XY3は逃げエネ払ってアローラロコンにスイッチしやすいメリットもあるのですが、ストエネつけたマッシブーンに一撃で 倒されたり、ホウオウやアロキュウの狙撃で即死したりするためHPの高いXY11を採用しました。なお、SM4のモノズとジヘッドは悪タイプなのでダブドラが貼れません。

ダークライGX
特性でエネごと蘇生する特性を持ち、技も強力なポケモンです。二種のサザンドラ両方と相性がいいです。ふるいおとすと組み合わせると、ダークライを普通に場に出してからトラッシュしてエネをつけてベンチへ戻したり、ダメージを受けたダークライを逃してトラッシュしてからリザレクションで全快させてベンチに戻したりするコンボが強力です。

ウツロイドGX
特性うつろなひかりで、両方のバトルポケモンをどくとこんらんにできます。これを採用することで、ダークライGXがデッドエンドGXを使用可能になります。サザンドラのふるいおとすで処分できるため、このデッキと相性がいいです。ただ、自分のポケモンも状態異常となってしまうためグズマやフラダリで狙ったポケモンをきぜつさせたい場合には少々工夫が必要です。

アローラロコン
壁兼展開役です。これがあるだけで、進化ラインを揃える難易度が大きく下がり、テテフをサーチできるため事故も回避できます。

グラジオ
サザンドラBREAK、悪サザンドラ、ウツロイドGXとピン挿しのカードが多い上、2枚しかないジヘッドや、ふしぎなアメなどサイドに落ちると悲惨なカードが多いことから、保険として採用しました。

こだわりハチマキ
元々2枚でしたが、HP180ラインが環境的に重視されなくなったこと、ダークライGXをふるいおとす際に巻き添えにするケースが多発したことなどの理由で1枚に減らしました。ですがやはり不安なので、2枚に戻すことを検討中です。

とにかくサザンドラのラインでスペースを大量に消費するため、デッキスペースがかなりキツいです。環境のデッキと本気でやりあうのであれば、ウソッキーやオドリドリ、アセロラあたりが欲しいところですが、そのスペースすらありませんでした...ただ、大好きなサザンドラと一緒に戦える、とても楽しいデッキです。
長い間放置に近い状態だったdiarynoteを再開します。コメントなどいただけると嬉しいです!
BO3形式でした。
使用デッキはクワガノンGX+ガマゲロゲEXでした。
1回戦
VS ジジーロンジュナイパー ×-○-×
・1戦目 後攻。事故りました。シェイミスタートでハンドのサポートはAZのみという地獄絵図。しかも相手はガン回り。何も出来ず負けました、
・2戦目 後攻をとり、スタートはガマゲロゲEX。巨大植物の森を貼ってくれることを期待して後攻をとったものの、 貼ってくれませんでした。(貼らなかったのか貼れなかったのかは不明)それでもブルブルパンチによるグッズロックが決まり、相手の動きを遅らせてその隙にクワガノンを立てる理想の流れ。最後はこうかくレンズギガトロンで勝ち。
・3戦目 後攻でスタート。2戦目同様グッズロックしながらクワガノンを立てる良い流れでした。クワガノンGXがやられた後非GXクワガノンで攻めていたところ何とフェザーアロー3発とはっぱカッターでクワガノンが死亡。エネ加速手段を失ってからは何も出来ず、負けました。

2回戦
VS ボルケニオン+スターミー ○-○
・1戦目 後攻、ガマゲロゲスタート。お相手が事故の様子だったため、ブルブルパンチを使い追い討ちをかけました。そしてその間に立てたクワガノンGXでフィニッシュ。
・2戦目 後攻、1戦目とほぼ同じパターンで勝ち。ぶん回りました。

3回戦
VS イベルタル+ジジーロン+ガマゲロゲ+ダストダス ×-○-○
・1戦目 悪くない立ち上がりだったもののダストダスの特性でストロングチャージできず、しかもガマゲロゲにブルブルパンチされ動きが低下。そうこうしているうちに攻め込まれ、負けました。途中かるいし貼ったダストダスいるのにシェイミ出すというプレミをやらかしました。情けないです。
・ 2戦目 互いにガマゲロゲスタートでブルブルパンチ合戦に。再び特性を封じられるもののクワガノンのチャージビームでエネをやりくりし、何とか勝利。
・3戦目 後攻1ターン目にガマゲロゲEX相手にこだわりハチマキと弱点を利用しワザ「はさむ」で100ダメージを与え、次のターンに倒せました。さらに次に出てきたイベルタルEXはデンヂムシで弱点を突いてプレッシャーを与えていきました。ダストダスを立てられたものの、何とかエネをやりくりし、勝利。お相手のプレミもあったようですが...

3回戦は初戦でプレミをやらかしたおかげで気が引き締まって勝てた感じです。とは言えそもそもプレミはない方がいいので、もっとプレイングを磨きたいですね。

今日は強化拡張パックの発売日ですね。僕はポケモンセンターで2ボックスと少々を買いました。
...が、買った僕が言うのもおかしいですが、今回の拡張パックの購入は、あまりオススメできません。
今弾のレアカードの収集難易度は鬼畜レベルと言っていいでしょう。
なぜか入っている再録カードのせいで、RRに限らず新録のカードの封入率が異常と言えるレベルで低いです。1ボックスに2枚入っていればいい方でしょう。
恐らく1カートン買ってもコンプリートは困難でしょう。
なぜ、先月発売のデッキに収録されたポケモンを再録するのでしょうか。
今回の再録はカスタマーが外れを引く確率を上げているだけの害悪でしかありませんし、再録はするとしてもそれらのデッキの販売が終了した後にするべきであって、このタイミングでの再録は明らかにおかしいです。
今弾のことだけでなく、SM1での封入率の低下や明らかにおかしい大会受付方法など、最近の公式のやり方はカスタマーをなめているとしか思えません。
と、色々書いているうちに愚痴だらけになってしまいました。ごめんなさい。今弾の開封結果を公表するかは開封後の気持ち次第になると思います。

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