XYの有力選手たちの今
2017年12月30日 ポケモンカードゲームXYシリーズからSMシリーズへと移行してから1年が経ちました。SMシリーズに入ってからすぐの大会では、まだXYのデッキに勢いがあり、またSMから強力なポケモンが出ても、XYシリーズのポケモンと組み合わせられることも多かったです。しかし、しばらくするとSMシリーズのポケモンを中心にデッキが組まれることも多くなり、XYシリーズのポケモンたちの中にはフェードアウトしていくものもありました。そこで、今回はXYシリーズの有力選手たちのその後について、記載します。
白レック
後攻1ターン目から最高240ダメージを叩き出す、速攻の代名詞的存在です。XYシリーズで登場してすぐの頃は雷タイプの流行やメタカードの存在がネックとなってあまり活躍できていませんでしたが、XYシリーズ後期に復権し更にSMシリーズが始まってすぐの大会でも結果を残していました。ところが、SM2でダストダスが登場。グッズを消費しがちなこのデッキにとってはかなり厄介な存在で、ダストダスの流行と共に使用率が低下。ダストダスが全盛期を過ぎた頃に復権するかと思いきや、似たようなことができ総合的なスペックで勝るゾロアークGXが登場。同時に環境におけるウソッキーの採用率が増えたことが向かい風となり、使用率は落ち込みました。また、フーパやシェイミといったこのデッキのドローソースを無力化するグレイシアGXが登場してしまい、このデッキを使うことはより難しくなりました。
Mサーナイト
以前記載したので割愛します。
Mライボルト
XYシリーズではかなりの頻度で大会上位に姿を見せたポケモン。SMシリーズに入ってからも使用者がおり、カプ・コケコGXやダストダスなど、SMシリーズのポケモンたちと組み合わせたデッキも組まれていました。しかしSM3の頃に姿を消し始め、やがてジムバトルや大会でもほとんど見られなくなってしまいました。打点の低さやHPの低さが仇になったこと、似たようなことができ全体的なスペックで勝るソルガレオGXの登場が影響したと考えられます。
Mジュカイン
XY後期にボルケニオンが登場し、数を減らしてしまいましたがSMシリーズでゲロゲジュナイパーにめっぽう強いことで、一部では評価されていました。しかし、ポケモンGXの多くを2回の攻撃でも倒せない打点の低さがネックとなった他、ラランテスGX、さらにはグソクムシャGXなどの登場で、単純なスペックで見劣りするようになってしまいました。
Mミュウツー
SMシリーズ初期はXYの頃よりも多くのエネルギーを使って動くポケモンが増えた影響により高いダメージを出しやすくなったため、XYの頃並みかそれ以上に使われるようになりました。ところが弱点を突いてくるダストダスの流行により失墜。更に追い討ちをかけるように自力でエネルギーを加速できHPでも勝るサーナイトGXが登場し、環境から姿を消しました。
M進化ポケモン共通の問題点としては、ソウルリンクでデッキスペースを圧迫してしまうことが挙げられます。そのためポケモンGXで似たようなことができるポケモンが登場すると、よりデッキスペースを有効活用できるそちらにシフトしていったと考えられます。
オーロットBREAK
恐怖のグッズロックで多くのプレイヤーを苦しめました。SM2+までは、カプ・テテフGXの登場によるミツルの成功率上昇などの強化があった一方、バクガメスGXが登場し強化がなされたボルケニオンの流行やダークライGXの登場の影響を受けて使用率は落ち込んみました。そしてSM3でネクロズマGXが登場し決定力が大幅に向上。再び流行しました。ところが直後に相性が最悪のゾロアークGXが登場。この大流行と共に姿を消しました。しかし、一部ではじゃくてんほけんを採用して対策をとっているケースがある他、仮にゾロアークと対面してもグッズロックで事故らせたり、最低2回でもばらまいておけばエーフィEXで退化させたりと勝ち筋はあるため、厳しい環境ではあるものの十分実戦レベルです。実際、ゾロアーク登場後の大会でも一部で上位入賞報告があります。
ゲッコウガBREAK
XY後期に登場し、世界大会でも活躍したデッキ。SMシリーズ初期は強力な草ポケモンの登場、ダストオキシンダストダスの使用率増加が向かい風となりXYの頃ほどの勢いは無くなりましたが、ボルケニオンの台頭と共に注目されるように。その後ボルケニオンの使用率が低迷すると水タイプ自体が注目されなくなってしまいました。その後は弱体化も大きな強化も無いといったところ。ただ、SMシリーズを通して見れば追い風も多いデッキ。まず、ちからのハチマキや闘魂のまわしからこだわりハチマキに火力強化がシフトしたことで、HP170の非EX/GXであるこのポケモンは相対的に耐久力がアップ。また、流行しているポケモンGXの進化前はHPが低いため、その進化前を潰せるのはかなり強力な個性です。XYの頃のような勢いは無いものの、現在でも一部のジムバトルや大会で使用者が見られるデッキです。今後も活躍の可能性は十分にあります。
ゼルネアスBREAK
後述するギラティナEXと組み合わせた構築が、XY後期に人気となりました。その後しばらくは音沙汰がなかったものの、ゾロアークGXの攻撃を耐えやすいことや相性のいいカウンターエネルギーの登場を機に再注目され、一部の大会でも結果を残しました。現在では鋼タイプの強化がやや追い風ですが、非GXゆえにサイドレースで優位を取りやすく、カウンターエネルギー対応のポケモンと組み合わせて対抗できるため、他のフェアリータイプに比べてまだ活躍できる可能性があるポケモンだと思います。
ギラティナEX
強力なロック効果を持つワザを持つポケモン。ダークライEXやゼルネアスBREAKなどと組み合わせて使われました。ロック効果は強烈なものの、起動の遅さ故に高速化した環境ではワザが間に合わない場面が増え、さらにHPと打点の低さもネックに。そして、SM3でのサーナイトGXの登場が決定打となったのか、その登場以後は殆ど見られなくなってしまいました。ただ、カオスウィールを使うことができればそのままゴリ押しで勝てるデッキもあるため完全に使えなくなったというわけでもないです。
イベルタルEX
XYシリーズの代名詞的存在。XY初期から長い期間活躍し続けました。SM初期環境でもジジーロンGXなどと組み合わせたデッで活躍していましたが、似たようなことができ、抜群の汎用性を持つカプ・テテフGXの登場を機に衰退。更にパワーインフレが顕著になってくると、自身のHPと打点の低さが顕著となり、ますます姿を消していきました。今の環境からは置いていかれている印象が否めないイベルタルEXですが、実は登場当初はBW環境以上のパワーインフレを引き起こしたポケモン。そんなポケモンが今の環境についていけない辺り、SMシリーズのパワーインフレの凄まじさを感じます。
ジガルデEX
強力な闘ポケモン。闘タイプ特有の補助手段の豊富さもあり、様々なデッキが考察されました。現在でも闘デッキでは使われているケースの多いポケモン。最近では超タイプに対して弱いマッシブーンGXのデッキに弱点の分散として採用されているケースが多いです。イベルタルEXは打点とHPの低さ故に姿を消しましたが、ジガルデEXはHP190、ワザもエネルギー要求に見合った打点とSM環境でも見劣りしないスペックであるため、XYの頃ほどでは無いものの今だに活躍しています。
ゲノセクトEX
鋼タイプの優秀なアタッカー。XY10で登場した直後に大会で結果を残しました。ところが、その後のボルケニオンの流行の共に環境からは一歩後退。SMでも相変わらずボルケニオンが環境で流行しておりなかなか活躍の機会はなかったものの、こだわりハチマキの登場で攻撃力が強化されたのは追い風でした。しばらくは鋼タイプがやや低迷気味で、このポケモンもそこまで多く見ることはありませんでしたが、流行していたサーナイトGXを安定して倒せる点が注目され、鋼ゾロアークへの採用例もありました。そして、SM4-SM5にかけて鋼タイプの強力なポケモンや鋼タイプに対応したトレーナーズが登場し鋼タイプが全体的に強化されました。鋼デッキの流行でこのポケモンも活躍の場が以前よりも増えることが期待できますが、同時にテッカグヤGX、日食ネクロズマGXなどの役割が似たライバルも増えています。特性で道具の管理を容易にしてくれる点や、打点の調整がしやすいことなどがウリなので、それらでしっかりと差別化を図りたいところです。
ボルケニオンEX
登場直後に大流行。SMシリーズに入ってからも引き続き活躍しました。SMシリーズではバクガメスGX、ホウオウGX、カキなどの登場で強化され、SMシリーズからのパワーインフレにもしっかりとついていきました。安定感の高さもあって幅広く使われていましたが、ワンパンされやすいゾロアークGXの登場でやや使用率は後退。とはいえ、現在でも使用者はそこそこ多いデッキです。
よるのこうしん
XYシリーズでフラダリの奥の手が禁止された直後に使用率が増加。特に不利なデッキがないこともあって、大会の常連といえるデッキでした。ポケモンGXの登場でHPの要求ラインが増えても、元々それらを倒せるダメージを出せるデッキだったため相変わらず活躍し続けました。また、SM3では相性のいいマーシャドーGXが登場。さらに強化されました。ただ、オドリドリの登場で対策されるようになり、使う側もその対策に対応しなければならなくなったのも事実。これまで以上にプレイヤーの腕が試されるデッキとなりました。2年半にも渡り環境に居座り続けましたが、ルガゾロにおけるアローラベトベトンの採用の増加、相性のあまり良くないマッシブーンダストの流行、動きの大半を止めてしまうグレイシアGXの登場もあり、以前ほどの勢いは無くなりつつあります。それでも相変わらず強力なデッキ。
白レック
後攻1ターン目から最高240ダメージを叩き出す、速攻の代名詞的存在です。XYシリーズで登場してすぐの頃は雷タイプの流行やメタカードの存在がネックとなってあまり活躍できていませんでしたが、XYシリーズ後期に復権し更にSMシリーズが始まってすぐの大会でも結果を残していました。ところが、SM2でダストダスが登場。グッズを消費しがちなこのデッキにとってはかなり厄介な存在で、ダストダスの流行と共に使用率が低下。ダストダスが全盛期を過ぎた頃に復権するかと思いきや、似たようなことができ総合的なスペックで勝るゾロアークGXが登場。同時に環境におけるウソッキーの採用率が増えたことが向かい風となり、使用率は落ち込みました。また、フーパやシェイミといったこのデッキのドローソースを無力化するグレイシアGXが登場してしまい、このデッキを使うことはより難しくなりました。
Mサーナイト
以前記載したので割愛します。
Mライボルト
XYシリーズではかなりの頻度で大会上位に姿を見せたポケモン。SMシリーズに入ってからも使用者がおり、カプ・コケコGXやダストダスなど、SMシリーズのポケモンたちと組み合わせたデッキも組まれていました。しかしSM3の頃に姿を消し始め、やがてジムバトルや大会でもほとんど見られなくなってしまいました。打点の低さやHPの低さが仇になったこと、似たようなことができ全体的なスペックで勝るソルガレオGXの登場が影響したと考えられます。
Mジュカイン
XY後期にボルケニオンが登場し、数を減らしてしまいましたがSMシリーズでゲロゲジュナイパーにめっぽう強いことで、一部では評価されていました。しかし、ポケモンGXの多くを2回の攻撃でも倒せない打点の低さがネックとなった他、ラランテスGX、さらにはグソクムシャGXなどの登場で、単純なスペックで見劣りするようになってしまいました。
Mミュウツー
SMシリーズ初期はXYの頃よりも多くのエネルギーを使って動くポケモンが増えた影響により高いダメージを出しやすくなったため、XYの頃並みかそれ以上に使われるようになりました。ところが弱点を突いてくるダストダスの流行により失墜。更に追い討ちをかけるように自力でエネルギーを加速できHPでも勝るサーナイトGXが登場し、環境から姿を消しました。
M進化ポケモン共通の問題点としては、ソウルリンクでデッキスペースを圧迫してしまうことが挙げられます。そのためポケモンGXで似たようなことができるポケモンが登場すると、よりデッキスペースを有効活用できるそちらにシフトしていったと考えられます。
オーロットBREAK
恐怖のグッズロックで多くのプレイヤーを苦しめました。SM2+までは、カプ・テテフGXの登場によるミツルの成功率上昇などの強化があった一方、バクガメスGXが登場し強化がなされたボルケニオンの流行やダークライGXの登場の影響を受けて使用率は落ち込んみました。そしてSM3でネクロズマGXが登場し決定力が大幅に向上。再び流行しました。ところが直後に相性が最悪のゾロアークGXが登場。この大流行と共に姿を消しました。しかし、一部ではじゃくてんほけんを採用して対策をとっているケースがある他、仮にゾロアークと対面してもグッズロックで事故らせたり、最低2回でもばらまいておけばエーフィEXで退化させたりと勝ち筋はあるため、厳しい環境ではあるものの十分実戦レベルです。実際、ゾロアーク登場後の大会でも一部で上位入賞報告があります。
ゲッコウガBREAK
XY後期に登場し、世界大会でも活躍したデッキ。SMシリーズ初期は強力な草ポケモンの登場、ダストオキシンダストダスの使用率増加が向かい風となりXYの頃ほどの勢いは無くなりましたが、ボルケニオンの台頭と共に注目されるように。その後ボルケニオンの使用率が低迷すると水タイプ自体が注目されなくなってしまいました。その後は弱体化も大きな強化も無いといったところ。ただ、SMシリーズを通して見れば追い風も多いデッキ。まず、ちからのハチマキや闘魂のまわしからこだわりハチマキに火力強化がシフトしたことで、HP170の非EX/GXであるこのポケモンは相対的に耐久力がアップ。また、流行しているポケモンGXの進化前はHPが低いため、その進化前を潰せるのはかなり強力な個性です。XYの頃のような勢いは無いものの、現在でも一部のジムバトルや大会で使用者が見られるデッキです。今後も活躍の可能性は十分にあります。
ゼルネアスBREAK
後述するギラティナEXと組み合わせた構築が、XY後期に人気となりました。その後しばらくは音沙汰がなかったものの、ゾロアークGXの攻撃を耐えやすいことや相性のいいカウンターエネルギーの登場を機に再注目され、一部の大会でも結果を残しました。現在では鋼タイプの強化がやや追い風ですが、非GXゆえにサイドレースで優位を取りやすく、カウンターエネルギー対応のポケモンと組み合わせて対抗できるため、他のフェアリータイプに比べてまだ活躍できる可能性があるポケモンだと思います。
ギラティナEX
強力なロック効果を持つワザを持つポケモン。ダークライEXやゼルネアスBREAKなどと組み合わせて使われました。ロック効果は強烈なものの、起動の遅さ故に高速化した環境ではワザが間に合わない場面が増え、さらにHPと打点の低さもネックに。そして、SM3でのサーナイトGXの登場が決定打となったのか、その登場以後は殆ど見られなくなってしまいました。ただ、カオスウィールを使うことができればそのままゴリ押しで勝てるデッキもあるため完全に使えなくなったというわけでもないです。
イベルタルEX
XYシリーズの代名詞的存在。XY初期から長い期間活躍し続けました。SM初期環境でもジジーロンGXなどと組み合わせたデッで活躍していましたが、似たようなことができ、抜群の汎用性を持つカプ・テテフGXの登場を機に衰退。更にパワーインフレが顕著になってくると、自身のHPと打点の低さが顕著となり、ますます姿を消していきました。今の環境からは置いていかれている印象が否めないイベルタルEXですが、実は登場当初はBW環境以上のパワーインフレを引き起こしたポケモン。そんなポケモンが今の環境についていけない辺り、SMシリーズのパワーインフレの凄まじさを感じます。
ジガルデEX
強力な闘ポケモン。闘タイプ特有の補助手段の豊富さもあり、様々なデッキが考察されました。現在でも闘デッキでは使われているケースの多いポケモン。最近では超タイプに対して弱いマッシブーンGXのデッキに弱点の分散として採用されているケースが多いです。イベルタルEXは打点とHPの低さ故に姿を消しましたが、ジガルデEXはHP190、ワザもエネルギー要求に見合った打点とSM環境でも見劣りしないスペックであるため、XYの頃ほどでは無いものの今だに活躍しています。
ゲノセクトEX
鋼タイプの優秀なアタッカー。XY10で登場した直後に大会で結果を残しました。ところが、その後のボルケニオンの流行の共に環境からは一歩後退。SMでも相変わらずボルケニオンが環境で流行しておりなかなか活躍の機会はなかったものの、こだわりハチマキの登場で攻撃力が強化されたのは追い風でした。しばらくは鋼タイプがやや低迷気味で、このポケモンもそこまで多く見ることはありませんでしたが、流行していたサーナイトGXを安定して倒せる点が注目され、鋼ゾロアークへの採用例もありました。そして、SM4-SM5にかけて鋼タイプの強力なポケモンや鋼タイプに対応したトレーナーズが登場し鋼タイプが全体的に強化されました。鋼デッキの流行でこのポケモンも活躍の場が以前よりも増えることが期待できますが、同時にテッカグヤGX、日食ネクロズマGXなどの役割が似たライバルも増えています。特性で道具の管理を容易にしてくれる点や、打点の調整がしやすいことなどがウリなので、それらでしっかりと差別化を図りたいところです。
ボルケニオンEX
登場直後に大流行。SMシリーズに入ってからも引き続き活躍しました。SMシリーズではバクガメスGX、ホウオウGX、カキなどの登場で強化され、SMシリーズからのパワーインフレにもしっかりとついていきました。安定感の高さもあって幅広く使われていましたが、ワンパンされやすいゾロアークGXの登場でやや使用率は後退。とはいえ、現在でも使用者はそこそこ多いデッキです。
よるのこうしん
XYシリーズでフラダリの奥の手が禁止された直後に使用率が増加。特に不利なデッキがないこともあって、大会の常連といえるデッキでした。ポケモンGXの登場でHPの要求ラインが増えても、元々それらを倒せるダメージを出せるデッキだったため相変わらず活躍し続けました。また、SM3では相性のいいマーシャドーGXが登場。さらに強化されました。ただ、オドリドリの登場で対策されるようになり、使う側もその対策に対応しなければならなくなったのも事実。これまで以上にプレイヤーの腕が試されるデッキとなりました。2年半にも渡り環境に居座り続けましたが、ルガゾロにおけるアローラベトベトンの採用の増加、相性のあまり良くないマッシブーンダストの流行、動きの大半を止めてしまうグレイシアGXの登場もあり、以前ほどの勢いは無くなりつつあります。それでも相変わらず強力なデッキ。
コメント